優秀な介護職員とは?

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優秀な介護士

優秀な介護職員とは、どういった人なのでしょうか?

介護の世界では、以下の3つのタイプの人はどこにでもいると思われます。

  • ほのぼのとしているが、どうも仕事が抜けがちな人
  • テキパキと仕事をこなすが、いつもイライラしている人
  • 言うことだけは「良い職員」そのものだが、サボる人

世間一般では、利用者に対し、優しく協力的な人が良い介護職員に思うかもしれませんが、実際の介護の仕事となると、それだけでは成り立たないのです。

では、どういった人が優秀な介護職員なのでしょうか?

キャリアパスからの考察

まずは、厚生労働省から発表されている「介護職員としてのあるべき基本指針」をもとに説明していきたいと思います。

これは「良い介護職員とはどういった人なのか」というのではなく、「介護職員としてこうあるべき」という方向性を指し示したものです。

介護職員としてのあるべき基本指針

  1. 介護職員として自覚と責任ある行動ができる。
  2. 基本的人権を擁護し、自己決定を最大限尊重し、自立に向けた支援ができる。
  3. 利用者の理解と利用者・家族との良好な人間関係の確立ができる。
  4. 組織における役割・心構えの理解と適切な行動ができる。
  5. 生涯にわたる主体的な自己学習の継続ができる。

そして、この基本指針のもと、社会力と介護力が必要であると説明されています。

社会力

  1. 利用者・職員に対して、良好な人間関係を保てる。
  2. 基本的人権を擁護し、自己決定を最大限尊重し、自立に向けた支援ができる。
  3. 利用者の理解と利用者・家族との良好な人間関係の確立ができる。
  4. 組織における役割・心構えの理解したうえで適切な行動ができる。
  5. 帰属心をもってチームの一員として継続した協働ができる。

 介護力

  1. 自立して日常業務ができる。
  2. 介護職員として自立した行動ができる。
  3. 利用者の人権を尊重し、かつ個別性を重視した業務ができる。
  4. 初任者等の相談をうけることができる。

社会力・介護力では、三段階のうちの二段階目であるステップ2に大切なルールと協調性があるように思えましたので、今回はあえて二段階目を説明させていただきました。

私の考える良い介護職員

厚生労働省の基本指針は、やはり蚊帳の外といった感じで、実際に現場で働く上での大切なことがいくつも抜けているように思えます。

では、ここからは、自分なりの良い介護職員であるための基本的で大切なことを説明していきます。

3つの仕事

まずはやはり、ホウレンソウです。

これは社会人として大切なことであり、仕事を問わず大切なことでもあります。

  • 報告
  • 連絡
  • 相談

そして、介護職員として大切なのが、

  1. 気づき
  2. 記録
  3. 引き継ぎ

の3つです。

気づき

「気づき」は、介護職員の仕事の中でも最も大事なことかもしれません。

早期に気づくことで、今後起こり得る事態を未然に防ぐだけではなく、早い段階での対処も可能になります。

また、私の経験では「気づき」を大切にしている施設のほとんどが施設としての役割をできるだけ果たしている「良い施設」だと思われます。

記録

時間が経てば、人の記憶は曖昧になってくるものです。

ましてや、人から人へと情報を伝えていく介護の仕事では、なおさら「実際に見た事実」というのは大切になります。

記録は、正確な情報を残しておくだけでなく、その利用者の生活の変化やスタイルをも表す重要なものです。

引き継ぎ

デイサービスなどの特定の時間にサービスを提供する介護サービスでは、引き継ぎというものが、あまり重要なことではないかもしれませんが、24時間体制の施設では、早番から夜勤へと情報を伝えていくことは、より適切で無駄のない業務を遂行する上では大切なことです。

協調性

介護は、どうやってもチームでの仕事に変わりはありません。

チームワーク次第で、効率化がはかれるだけでなく、精神的、肉体的な負担すらも軽減できます。

また、和を意識することによって、離職率の低下、真の意味での「受け入れる姿勢」、それらが新規の利用率につながるといったことも考えられます。

誰しもギスギスしたところで働きたくはないものです。

ただでさえ、しんどい仕事なのですから、皆で足並みを合わせるという「和」を意識することが大切なのは、わかりきっていることなのではないでしょうか?

安定したサービスの提供

介護職員にも、私生活というものは当然あります。

私生活で何があったとしても、仕事は仕事なのですから、そこは割り切って働くのが本来の姿ではないでしょうか?

中には、人を傷つけることで社会生活のバランスをとるような職員もいますが、結局はそういった職員が輪を乱しているのです。

夜勤が大変なのもわかりますし、精神衛生上良くないこともわかりますが、やはり仕事は仕事なので、仲良く働くことを意識しなければいけないのではないでしょうか?

そして、それが安定したサービスの提供につながってきます。

「今日は優しいけど、昨日は冷たかった」といったサービスでは、利用者からの信頼が下がるだけでなく、特定の職員に仕事が偏るといったことにもつながってきます。

人を差別化し、敬語とタメ語を使い分けるようなサービスは、結局「お金が出るから」という利己的で表面的な考えの表れです。

いってしまえば、それはイミテーションなのではないでしょうか?

芯のあれば、いつかは花が咲くものだと信じています。

そして、それが「世間一般が考える介護の理想」と「現実の介護」の溝を埋める唯一の方法なのではないでしょうか?

まとめ

介護職員にばかり、理想を追い求めるのは正直筋違いに思えます。

経営サイドは経営に関しての業務だけをしていれば良いのでしょうか?

やはり、現場があってこそのサービスです。

作り笑顔で「お客様の笑顔が私たちを元気にします」と、新しい職員の募集をかけている場合ではないですよ。

つまり。介護の質だけでなく、良い介護士を育てたいのなら、経営サイドの理解が今後は今以上に必要になってくるのです。

私が伝えようとしていることがわからないのであれば、経営サイドの方は一度、ローテーション勤務を数ヶ月でもしてみるべきです。

経営サイドの方は、介護職員一人一人を見てあげるという意識、そして評価してあげることが施設全体の利益につながってくるということを忘れないでください。

それができないようであれば、現場との溝が深まり、離職率を抑えることができず、いつまでも「なぜ、こうも職員が辞めていくのか?」という簡単な疑問は解決されないでしょう。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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