厚生労働省のデータでみる「他のデイサービスってどうなの?」利用者編

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デイサービスで働いている方、働いたことのある方でしたら、言いたいけれど言えないことのひとつに「送迎は玄関までとされているので。。」というのがあるのではないでしょうか?

また、自分は時間通りに迎えに行ったのに、最初の利用者の支度で手間取ってしまい、残りの利用者宅への到着が遅刻してしまうなんてことありませんか?

今回の記事では、厚生労働省の2つの資料を参考に、デイサービスで働く者なら一度は気になる「デイサービスの実情」についてを説明させて頂きます。

【参考:厚生労働省 平成27年度介護報酬改定に向けて
【参考:厚生労働省 通所介護の報酬・基準について(案)

デイサービスを利用する方の状況

デイサービスを利用する利用者の状況って、どこのデイサービスも同じなのでしょうか?

ここからは厚生労働省の資料ももとに、働く方なら一度は気になる「食事」「排泄」「移動・送迎」に関する情報のみをピックアップして説明させていただきます。

食事について

食事の自立度

食事の自立度

【参考:厚生労働省 平成27年度介護報酬改定に向けて

食事の提供や栄養管理の実施方法

食事の提供や栄養管理の実施方法をみると、「嚥下能力に応じた食事のメニュー(一般食、きざみ食、とろみ 食等)を用意している」が87.8%で最も割合が高く、次いで「利用者がゆとりをもって食事ができるような食事時間帯を設 定している(1時間~2時間等)」が48.6%、「利用者ごとに担当スタッフがついて、会話と食事を楽しみながら主菜、副菜 等バランス良く食べられるよう支援を行っている」が33.8%となっていました。

提供状況

【参考:厚生労働省 平成27年度介護報酬改定に向けて

排泄について

排泄の自立度

排泄の自立度

【参考:厚生労働省 平成27年度介護報酬改定に向けて

トイレ誘導に関する支援の状況

トイレ誘導に関する支援の実施状況をみると、「利用者の排せつ頻度等勘案して、こちらから声かけをする」が84.5%で最も割 合が高く、次いで「利用者が希望される場合に誘導・介助する」が74.9%、「利用時間内に、定期的に対応している」が68.0%、「様子やにおい等から個別に対応している」が65.6%となっていました。

トイレ誘導に関する

【参考:厚生労働省 平成27年度介護報酬改定に向けて

トイレ利用時の衣服の着脱等の自立支援の状況

トイレ利用時の衣服の着脱等の自立支援の状況をみると、「日常のトイレ介助の流れの中で実施している」は83.7%と8割以 上となっていました。

衣服の着脱時

【参考:厚生労働省 平成27年度介護報酬改定に向けて

おむつ利用者に対するトイレ誘導の実施状況

おむつ利用者に対するトイレ誘導の実施状況をみると、「重度の方を含め、おむつをしている利用者全員に対してトイレに 行って排せつするような働きかけを行っている」は、49.5%と約半数となっている。「おむつをしている利用者に対しては、トイレ誘導を積極的には行ってはいない」は5.5%となっていました。

おむつ利用者に対する

【参考:厚生労働省 平成27年度介護報酬改定に向けて

移動・送迎について

移動の自立度

移動の自立度

【参考:厚生労働省 平成27年度介護報酬改定に向けて

送迎の実施状況

通所介護における送迎の実施状況をみると、「利用者の一部は対象外としている」事業所は15.9%、「送迎 は実施していない」事業所は0.4%となっていました。

送迎の実施状況

【参考:厚生労働省 通所介護の報酬・基準について(案)

利用者の一部を対象外としている事業所について、その主な理由

利用者の一部を対象外としている事業所について、その理由としては、「近距離利用者の方の機能向上の ため」が8.4%となっていました。

利用者の一部を対象外

【参考:厚生労働省 通所介護の報酬・基準について(案)

送迎の実施方法

送迎の実施方法をみると、「必要に応じてベッドサイドまで」が70.7%となっていました。

送迎の実施方法

【参考:厚生労働省 通所介護の報酬・基準について(案)

送迎の際にヘルパーが対応するケースの有無

送迎の際にヘルパーが対応するケースの有無では、「ある」事業所の割合は、46.2%となっていました。

送迎の歳のヘルパー対応

【参考:厚生労働省 通所介護の報酬・基準について(案)

通所介護の利用に伴う外出介助に要した時間

やはり、「準備ができていてすぐに出られる」といった利用者はそう多くはないようです。

外出介助に要した時間

【参考:厚生労働省 通所介護の報酬・基準について(案)

まとめ

多くの介護サービスにおいて、利用者の家族と接するのは相談員やケアマネといった運営サイドの人間がほとんどあり、介護士が利用者の家族と接する機会はそう多いものではありません。

ですが、デイサービスでは送迎の度に家族と接することになります。
送迎の際に家族と接し、その日の利用者の状況を伝えるというデイサービス特有の流れは、信頼関係の構築という点で大きな部分を担っており、窓口としても大きな効果を発揮しています。

介護サービス全体でみても、利用者とその家族にとって「こうしてほしい」といった要望をダイレクトに受けるのが、一対一になる機会が多いデイサービスのひとつの特徴です。

ですが、それは現場サイドからすると良い面だけではないというのが現実的なところではないでしょうか?

「言いたいけれど言えない」といったことも、やはり家族と向き合っているからこその悩みであり、それが少しづつその介護職員のストレスとして蓄積されていっているということは、どうしても忘れ去られがちなことです。

介護士が送迎をしなければならないといった小規模のデイサービスでは、送迎時間に追われることもあれば、事故の危険性も常に潜んでいます。

今回の記事をキッカケに、業務負担などを見なおしていただき、介護士にとってより働きやすい環境になること願っています。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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