介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の内容とポイント 前編(定義と条件と利用料)

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特別養護老人ホームとは

介護サービスの種類」という記事では介護サービスの種類を説明させていただきました。

それでは、それぞれの介護サービスの内容とポイントを説明していきます。

それぞれの介護サービスの内容とポイント、第16回目は「介護老人福祉施設」です。

介護老人福祉施設は、いわゆる特別養護老人ホームです。

介護老人福祉施設、簡単に説明すると?

介護老人福祉施設とは、特別養護老人ホーム(入所定員が30人以上であるものに限ります)であって、その施設が提供するサービスの内容、これを担当する者などを定めた計画(施設サービス計画)に基づいて、入浴、排泄、食事などの介護、そのほかの日常生活を送るうえで必要となるサービス、機能訓練、健康管理及び療養上のサービスを提供することを目的とする施設です。

【参考:厚生労働省 介護保険の解説 -サービス編 

これを簡単に説明すると、

介護老人福祉施設は、いわゆる特別養護老人ホームです。

特別養護老人ホームは重度の要介護状態である高齢の方に対する介護サービスを提供する施設サービスであり、期間の定めがなく入所することで、入浴、排泄、食事などの介護を受けます。

つまり、デイサービスなどの居宅サービスと違い、生活の拠点を施設に移すということです。

介護老人福祉施設
分類施設サービス
監督・指導都道府県
対象要介護 3 以上
(要介護 2 以下の方はご利用になれません。)
利用する場所施設
別名特別養護老人ホーム

その対象と利用するためには?

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)を利用するには以下の条件のどちらかを満たしている必要があります。

  • 要介護3以上
  • 要介護1・2だが、やむを得ない理由がある場合

要介護3以上

平成27年の3月までは、要介護1以上であれば、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)への入所は可能だったのですが、介護保険法の改正により、平成27年4月より「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)に入所できるのは、原則として要介護3以上の方」と定められました。

これは、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の入所を希望されているにもかかわらず、在宅生活を続ける重度の要介護状態の方が多く、そのような方が、これまで以上に優先的に介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)に入所することができるよう、原則として要介護3以上の方だけが入所できるよう見直すことにしたためです。

要介護1・2だが、やむを得ない理由がある場合

では、やむを得ない理由とは、一体どんな理由なのでしょうか?

  1. 認知症で、日常生活に支障を来すような症状等が頻繁に見られること
  2. 知的障害・精神障害等を伴い、日常生活に支障を来すような症状等が頻繁に見られること
  3. 深刻な虐待が疑われること等により、心身の安全・安心の確保が困難な状態であること
  4. 単身世帯等家族等の支援が期待できず、地域での介護サービス等の供給が不十分であること

以上のような場合には、要介護1や2でも、入所が認められることがあります。

その場合の手続き

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)に入所申込みをする際に、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)以外での生活が困難である事情について、申込書等に記載していただく必要があります。

施設は、その申込みを受けて、必要に応じて市町村の意見も聞きながら、特例入所の対象として認められるか、重度の要介護状態で入所を待っている方と比較して優先的に入所することが適当か、検討していくこととなります。

【参考:厚生労働省 特養に入所できるのは

利用料の目安

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の利用料は、施設サービス費+居住費+日常生活費で構成されています。

特養の利用料

また、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は、従来型とユニット型で、その利用料に若干の違いがあります。

介護老人福祉施設の利用者負担額(1割)
(1日につき)
従来型
個室・多床室
ユニット型
個室・準個室
要介護1547円625円
要介護2614円691円
要介護3682円762円
要介護4749円828円
要介護5814円894円

* 注意 *

  • 要介護・要支援ともに1単位を10円とした目安ですので、詳しくは市町村・東京都では23区の特別区の窓口までお問い合わせ下さい。
  • 居住費・食費などは、別途負担する必要があります。
  • サービス費用は、施設の形態、居室の種類、職員の配置などによって異なります

従来型とユニット型

居室について

従来型多床室とは、昔の病院の4人部屋が集まるフロアーを創造していただくのが早いと思います。

従来型個室は、従来型多床室が個室になったもので、ユニット型個室とは、中心にあるリビングなどを囲むように作られた個室です。

ユニット型準個室とは、居室は完全な個室ではなく、天井との隙間がある壁で仕切られています。

少し見にくいかもしれませんが、以下の写真が多床室から個室までを6つのタイプ(A~F)に類型化したものです。

6つのタイプ

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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