介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の内容とポイント 後編(長短所とポイント)

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特別養護老人ホームのポイント

前回の記事、「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の内容とポイント 前編」では、定義と条件と利用料についての説明をさせていただきました。

今回の記事では、その後編となる介護老人福祉施設の内容と長短所とポイントを説明させていただきます。

具体的な内容は?

ここからは施設内で行われるサービスの具体的な内容を説明していきたいところですが、デイサービスなどの居宅サービスと違い、特別養護老人ホームは要介護度が高いため、そのほとんどが職員主導となっています。

以前に私は、従来型の特別養護老人ホームで働いていましたが、従来型の特別養護老人ホームでは、それが普通だと思います。

つまり、レクリエーションや体操といったことは行っていますが、

  • 食事
  • 入浴
  • 排泄
  • 離床・臥床・就寝介助
  • コール対応

に追われ、「介護職員の手が回らずにそれどころじゃない」というのが現実的なところではないでしょうか?

逆にユニットケア型であれば、ある程度、介護度とユニットを合わせていると思われますので、そのユニットによってはできることも変わってくるとは思いますが、やはり通所系の介護サービスに比べると、レクリエーションや体操などに意欲的とは言えない状況ではないでしょうか?

すべての介護サービスの中でも、直接的な介護業務が多いのが特別養護老人ホームの特徴でもあります。

ポイント

ポイント1

やはりポイントは、従来型(相部屋)にするか、ユニット型(個室)にするか、というところです。

ユニット型は従来型に比べ、費用が高いということが、まず最初に挙げられますが、個室という点で、プライバシーの保護だけでなく、感染症の予防などにも効果があります。

また、平成23年の厚生労働省のデータでは、従来型多床室であれば、看護・介護職員1人当たり利用者数:平均2.0人に比べ、ユニット型は看護・介護職員1人当たり利用者数:平均1.6人と、個別ケアという点でも優れていることが挙げられます。

ポイント2

費用を安く抑えるには特別養護老人ホームはオススメですが、その待ち時間は2〜3年と長く、都内であれば、なおのこと入所が難しい状況です。

また、待ちたくないという方には有料老人ホームがありますが、費用を安く抑えるという点では特別養護老人ホームに到底及ばないのが現実です。

これから特別養護老人ホームの入所を考えられている方は、できるだけ幾つかの特別養護老人ホームへ応募しておくことをお勧めします。

そうすることによって、選択肢ができるだけではなく、待機時間を短くすることができます。

メリットとデメリット 

メリット

費用の安さ

特別養護老人ホームは、他の老人福祉施設と比べ、入居金もなく、費用がかなり安いということが挙げられます。

多床室の4人部屋であれば、1ヶ月あたりだいたい7万円から10万円くらい、個室で10万円から15万円くらいと格安なのです。

ユニット型

ユニット型であれば、個室なので、プライバシーはもちろんのこと、自分のペースで生活ができるというとても大きなメリットがあります。

デメリット

待ち時間

多くの特別養護老人ホームは現在、満床で空きがほとんどない状況です。

ですので、普通は空いたのであれば、先に待っていた方から順番に、となるのですが、特別養護老人ホームは重度の方が優先なので、軽度であれば、後回しにされてしまうといったことがあります。

後回しにされた上に、個室がとれないといったこともあります。

リハビリ

これは私の経験からなのですが、特別養護老人ホームは、リハビリに関してかなり限定的だと言えます。

介護度の高い特別養護老人ホームなどでは、約10%ほどの利用者しかリハビリの対象となっておらず、回復期リハビリテーションとなると「少ない」というのが実際のところではないでしょうか?

変化への対応

私は多床室での介護士の経験しかありませんが、私の考えでは、ユニット型はその利用者の変化に気がつきにくいということが考えられます。

それはやはり個室であるからです。

介護度の高さ

特別養護老人ホームは全体的に介護度が高いのが特徴です。

そして、もう一つは帰りたくても、もう帰れないのが現実的なところです。

ですので、利用される方が慣れるまでには、それ相応の時間を要します。

認知症の方であれば、慣れた頃には症状が進行しているのではないでしょうか?

私の経験からすると、入所して3か月ほどすると慣れてくる方が多いと多いと思いますが、そのほとんどの方は入所時に比べ、著しい進行が見られました。

まとめ

何年か働いていた特別養護老人ホームの頃を思い出し、今回の記事を書いていたのですが、メリットとデメリットがここまで出てこないとは思いませんでした。

私が働いていたのは多床室の特別養護老人ホームだったのですが、その後、異動で合計三カ所の特別養護老人ホームで働くこととなりました。

三カ所で働いて思ったことは、外見はできるだけ綺麗なところが良いということです。

そして、日当たりが良いところが良いです。

これは、働く側にとっても、入所を希望されている方にも言えることです。

特別養護老人ホームは、その施設によって本当に様々です。

昔の病院のようなところもあれば、ホテルのようなところもあります。

実際に見学をし、幾つかを比べてみることをお勧めします。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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