小規模多機能型居宅介護の内容とポイント 前編(定義と内容と利用料)

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小規模多機能型居宅介護1

介護サービスの種類」という記事では介護サービスの種類を説明させていただきました。

それでは、それぞれの介護サービスの内容とポイントを説明していきます。

それぞれの介護サービスの内容とポイント、第15回目は「小規模多機能型居宅介護の内容とポイント」です。

今回の小規模多機能型居宅介護については特別な思いがあり、少し長めの記事となってしまいましたので前編と後編に分けさせていただきます。

小規模多機能型居宅介護、簡単に説明すると?

指定小規模多機能型居宅介護は、通いを中心として、利用者の様態や希望に応じて、随時訪問や宿泊を組み合わせてサービスを提供することにより、利用者の居宅における生活の継続を支援するものである。

【参考:指定地域密着型サービス 基本方針

これを簡単に説明すると、

小規模多機能型居宅介護はデイサービスのような「通い」、ショートステイのような「泊まり」、そして訪問介護のような「訪問」の3つを自由に選んで利用出来る多機能な介護サービスです。

小規模多機能型居宅介護
分類地域密着型サービス
監督・指導区市町村
対象要支援1(介護予防)
要介護1以上
利用する場所通い→施設
宿泊→施設
訪問→自宅
別名小規模多機能型居宅介護

その対象と利用するためには?

通所リハビリテーションを利用するには以下の条件をすべて満たしている必要があります。

  • 居宅で生活を送る
  • 要支援1以上か、要介護1以上の方

* 注意 *

小規模多機能型居宅介護は「地域密着型サービス」に属しますので、原則としてお住まいの市区町村以外の施設・事業所のサービスは利用できません。

居宅とは?

上記の 居宅で生活を送る の「居宅」とは一体何を指しているのでしょうか?

居宅(ここでいう「居宅」には、自宅のほか軽費老人ホームや有料老人ホームなどの居室も含みます)で生活を送る、「要支援」「要介護」と認定された人です。

【参考:介護保険の解説 -サービス編 

つまり、介護を要するための施設ではなく、自立した生活のための部屋ということで、集合住宅的なものも自宅と同様に居宅とされています。

小規模多機能型居宅介護の利用料の目安

小規模多機能型居宅介護は、その利用回数・時間に関わらず月額定額制ですので、以下の表の金額は利用者が負担する一ヶ月の利用料金となります。

小規模多機能型居宅介護の利用者一割負担額
同一建物に居住する者以外の者に対して行う場合
要介護110,320円
要介護215,167円
要介護322,062円
要介護424,350円
要介護526,849円
同一建物に居住する者に対して行う場合
要介護19,298円
要介護213,665円
要介護319,878円
要介護421,939円
要介護524,191円

【参考:厚生労働省 小規模多機能型居宅介護費

* 注意 *

  • 要介護・要支援ともに1単位を10円とした目安ですので、詳しくは市町村・東京都では23区の特別区の窓口までお問い合わせ下さい。
  • 日常生活費(食費・滞在費・オムツ代など)などは、別途負担する必要があります。

具体的な内容は?

小規模多機能型居宅介護は、利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、家庭的な環境と地域住民との交流の下で日常生活上の支援や機能訓練を行います。

小規模多機能型居宅介護の大きな特徴は、

  • 施設への「通い」を中心とした
  • 短期間の「宿泊
  • 利用者の自宅への「訪問

の3つを利用者の選択に応じて組合せられるということです。

通い

「通い」の場合であれば、日帰りの介護サービスとして利用することになるので、内容に関しては小規模デイサービスとほぼ同じになりますが、利用料に関しては違いがあります。

また、小規模多機能型居宅介護の「通い」の1日の利用定員は概ね15名以下とされています。

1日の流れ

  1. 迎え
  2. バイタル測定(体温や血圧の測定)
  3. レク・体操・入浴
  4. 昼食
  5. 口腔ケア
  6. 昼寝
  7. レク・体操・入浴
  8. おやつ
  9. 送り
迎え・送り

送迎の時間の基本は、どこもだいたい同じくらいになります。

  • 朝に利用者の自宅に送迎車に乗った職員がお迎えに伺います。(9〜10時前後)
  • 日が沈む頃、職員は送迎車で利用者を自宅までお送りします。(16〜17時前後)
レク・体操・入浴

その日に入浴を希望されている方は職員の介助・見守りのもと入浴します。入浴以外の方は職員の指導のもと体操やレクリエーションをしていきます。

Point !

小規模多機能型居宅介護は通所をメインとしていますので、訪問だけではご利用できません。

宿泊

宿泊はショートステイのようなもので、短期間のその小規模多機能型居宅介護施設に泊まるということです。

小規模多機能型居宅介護の「宿泊」の1日の利用定員は概ね9名以下とされています。

宿泊に関しては、厚生労働省から小規模多機能型居宅介護の宿泊室の設備基準として、ひとつにプライバシーが確保が定められています。

そして、もうひとつに利用者が泊まるスペースは、基本的に1人当たり 7.43 m²程度の広さが必要であるとされています。

これは利用者1人の宿泊に対して畳6畳分ほどということになります。

Point !

宿泊の最長は3ヶ月です。

訪問

訪問は訪問介護のようなものですが、利用の形態というものに違いがあります。

訪問介護では、サービスの内容と時間で利用料金を定めますが、小規模多機能型居宅介護にはそう言った枠組みが存在しないのと、通いを中心としているため、朝に利用者宅に訪問し、朝食準備と服薬、洗濯、排泄介助をしてから、利用者を施設に送り通いサービスを提供する訪問+通いとなるようなケースも多くあります。

訪問の具体的な内容としては、利用者の自宅に介護職員が伺い、入浴、排せつ、機能訓練、食事等の介護、調理、洗濯、掃除等の家事、生活等に関する相談及び助言、健康状態の確認その他の居宅要介護者に必要な日常生活上の世話をします。

全てに共通している日常生活上の支援

「通い」「宿泊」「訪問」3つの全てで介護士等による入浴、排せつ、機能訓練、生活等に関する相談及び助言、健康状態の確認その他の居宅要介護者に必要な日常生活上の世話が行われます。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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