職員不足で悩む事業者なら知っておきたい「新たな職員の探し方」

シェアする

77fa97322f1e9133673e3225cef5809e_s

現場側「職員が足りてないのに、どんどん高齢者を引き受けるのは無責任過ぎる!」
経営側「職員は常に募集しているけど来ないから仕方がない!」

こんなやり取りをしている事業所って意外と多いのではないでしょうか?

経営側として、高齢者の確保に対しての力を抜くということは、自らの首を絞めるのと何ら変わらないことですが、介護職員が充足していない状況で、誰構わず受け入れるというのは、介護職員の負担を重くするだけでなく、ストレスや体調不良、結果的に離職率を向上させてしまうといった悪循環につながってしまいます。

かといって派遣職員を雇えば、お金がかかるだけでなく「いつまで働いてくれるのかわからない」という綱渡りの状況に陥ってしまいます。

求人サイトの掲載で毎月無駄なコストを捻出しても、その割に応募が来ないといったところが多くの事業所の実際の状況なのではないでしょうか?

今回の記事では、なるべくコストをかけずに職員を募集する幾つかの方法を説明させていただきます。

介護職員の退職と人材確保について
前に働かれていた施設・事業所を辞めた理由って何ですか? 介護施設・事業所経営を左右する大きなポイントの一つ...
介護職員の応募が集まる事業所にするには
介護士の人手不足が年々、深刻化しています。 多くの介護事業所は、「良い職員さん、来てくれないかな?」と常に...

新たな介護労働者の見つけ方

福祉・介護人材マッチング機能強化

「福祉・介護人材マッチング機能」というものはご存じですか?

「福祉・介護人材マッチング機能」は、求人事業所と求職者間双方のニーズを的確に把握し、円滑な人材参入・定着を支援するため、都道府県福祉人材センターに設けられた紹介所です。

マッチング

対象となるのは、介護事業者で、各都道府県福祉人材センターから助言・指導を受けるかたちで話を進めていきます。

具体的には?

例えば、東京都新宿区歌舞伎町には、「東京都福祉人材センター 介護職支援コース 就職相談窓口」が設けられています。

「就職相談窓口」とあるように、主役となるのは、事業所ではなく、離職等で介護職場への就職を目指す方であり、ホームヘルパー2級資格取得の機会や介護の求人を紹介し、生活の安定を図るために設けられています。

つまり、介護職場への就職を目指す方に対して、福祉人材センターは介護事業所を紹介するということなのです。

ですが、ここで事業所が注意しなければならないのがその利用方法で、登録を先にしておかなければならないのです。

【詳しくはこちら:各都道府県福祉人材センター

登録方法

東京都福祉人材センターに求人登録の申し込みを行いますが、「福祉のお仕事」事業所用ホームページからもお申し込みいただけます。

ジョブ・カード制度における雇用型訓練

ジョブ・カードは、

  • 個人のキャリアアップ
  • 多様な人材の円滑な就職等

を促進することを目的としたもので、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」のツールとして使われるカードです。

そしてジョブ・カード制度は、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動、職業能力開発などの各場面において活用する制度です。

つまり、「うちの事業所で色々教えるから来てみない?」といった就職促進の一環として機会を提供するという大きな一面が特徴ですが、もちろんジョブ・カードを活用した就職支援も行っています。

それって得?

確かに、ここまででは事業所を提供するだけで何のメリットもないように思えますが、ジョブカードを使い正社員経験の少ない方や新規学卒者を雇用し、訓練計画に基づき座学と企業実習の機会を提供することにより、訓練経費や訓練期間中の賃金等を助成されるといった大きなメリットも有るのです。

また、研修から正社員にもなれるので、どのくらいの戦力になりうるかを事前に判断することもできます。

【詳しくはこちら:地域ジョブ・カードセンター(県庁所在地等の商工会議所)】

具体的には?

一般求人については、ハローワークの求人情報を探すことができるハローワークインターネットサービスがあります。

つまり、事業所はハローワークに求人情報を掲載する必要があるのです

掲載方法
  1. 事業所の住所を管轄するハローワークを探します。(ハローワーク管轄一覧
  2. 初めての場合は事業所登録が必要です。(事業所登録シート
  3. 求人の条件等を「求人申込書」に記入してください。求人申込はネットで受け付けていない専用様式ですので、「求人申込書」はハローワークでお求めください。(記入例:求人申込書
  4. 求人が受理されると「求人票」が渡されます。

【詳しくはこちら:ハローワーク サービスのご案内

介護福祉士試験の実務者研修に係る代替要員の確保

平成29年1月より、介護福祉士は、新しいキャリアパスとして受験資格に実務経験3年+実務者研修の修了が義務づけられました。

事業所にとって、介護福祉士が多くいることは、サービスの質としてもプラスですが、加算としても重要になってきます。
ですが、実務者研修は無資格の場合、修了まで6か月程度、有資格者でも受講時間50時間以上を要するので、その間は事業所にとって欠員状態となります。

その欠員状態の間、代替要員を確保し補う目的で作られたのが「介護福祉士試験の実務者研修に係る代替要員の確保」なのです。

ここでのポイントは、代替要員にかかる経費を最高125万円まで補助してくれるという点です。

福祉士
【参考:各都道府県福祉人材確保担当部局

その他

まずは相談というのも、前に進むための重要な一歩です。

各都道府県労働局や主要なハローワークに設置する「福祉人材コーナー」では、、介護分野の就業経験者等による求人充足に向けての助言・指導を行っています。

まとめ

新たな職員を確保するというのはやはり難しいことですが、以前と違い「介護職員の人材確保」につていの議論は度々行われ、ありとあらゆる手段がこれから行われようとしています。

たとえば、「なぜ職員が辞めていくのか?」というところから見なおし、

  • 優良な雇用管理改善の取組の普及・促進
  • 介護ロボットの効果的活用方法の検討・開発・導入支援
  • 業務上の書類削減
  • ICTの活用(ペーパーレス化の推進)による文書量の半減

などの離職率を下げる取り組みが行われます。

ですが、職員が来ない事業所には、職員が来ないだけの理由ももちろんあるのではないでしょうか?
たとえば、私が区営の特養で働いていた時には、他の事業所では考えられないほどの募集があり、ある程度は常に潤っていた記憶があります。

その大きな違いは、やはり研修の機会の場として事業所を公にしていたからだと思います。

当然、受け入れる職員にも余裕があったというのは、大きなアドバンテージですが、研修生から正社員になることも多く見られました。

つまり、新たに職員を入れるとしても、継続性のない無計画なもので終わってしう前に、受け入れる体制作りが事業所にとって必要不可欠なのです。

人員不足で悩むなら理解したい「介護とメンタルヘルス」
現場に出ない施設側の方であれば、「なぜ介護士はすぐに退職をしてしまうのだろうか?」と考えたことがあるかとは思いま...
介護職員の採用のポイント
今回の記事では、現場を考えた介護職員の採用のポイントを、応募が多い事業所の特徴などをふまえて説明させていただきま...
The following two tabs change content below.

kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
スポンサーリンク

シェアする

フォローする