居宅療養管理指導の内容とポイント

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居宅療養管理指導

介護サービスの種類」という記事では介護サービスの種類を説明させていただきました。

それでは、それぞれの介護サービスの内容とポイントをご説明していきます。

それぞれの介護サービスの内容とポイント、第9回目は「居宅療養管理指導」です。

この居宅療養管理指導なのですが、厚生労働省の法改正をしてからの資料がなかなか見つからいのと、私自身、利用されている方、提供している事業所とも縁がないため、今までの記事とは違い情報量が少なくなってしまっております。

居宅療養管理指導、簡単に説明すると?

それではまた例によって、厚生労働省の介護保険の解説 -サービス編 –より定義から見ていきたいと思います。

居宅療養管理指導とは、病院や診療所または薬局の医師、歯科医師、薬剤師などによって提供される、療養上の管理及び指導などをいいます。

これを簡単に説明すると、

居宅療養管理指導とは、通院が困難な利用者の自宅に医師、歯科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士などが訪問して、療養生活を送る上での管理や指導を行う介護サービスです。

Point !

利用者の療養生活の内容に合わせて医師、歯科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士などが担当します。

居宅療養管理指導
分類居宅サービス
監督・指導都道府県
対象要支護1以上(介護予防)
要介護1以上
利用する場所自宅
別名療養管理指導

その対象は?

要支援1以上、または要介護1以上の自宅で療養中の方が対象となってます。

  • 要支援1以上(要支援の方の場合は「介護予防居宅療養管理指導」となりますが、要介護者に対するものとほとんど同内容となってます。)
  • 要介護1以上

具体的な内容は?

具体的な内容に関しては、指定居宅療養管理指導 2704 改正版の以下の3つの条例・規則・要領を参考にできるだけ簡単に説明させていただきます。

  • 【条例】(平成 24 年東京都条例第 111 号)
  • 【規則】(平成 24 年東京都規則第 141 号)
  • 【要領】(24 福保高介第 1882 号)

居宅療養管理指導とは、通院が困難な利用者の居宅を訪問し、心身の状況や置かれている環境等を把握した上で

  1. 可能な限り居宅において
  2. その有する能力に応じ
  3. 自立した日常生活を営むことができるよう

療養上の管理及び指導を行うこととなっています。

Point !

居宅療養管理指導は、利用者の療養生活の質の向上を図るものでなければならない。

療養生活の内容に合わせて

医師または歯科医師が行う場合

医師または歯科医師による計画的な医学的管理にもとづいて、介護サービス計画を進めていく上で必要な情報の提供、介護サービスを利用する上で留意する情報の提供、介護方法などについての指導及び助言を行います。

負担額

1回の利用者負担額:503円 1ヶ月の限度回数:2回

薬剤師が行う場合

医師又は歯科医師の指示にもとづいて、薬学的な管理指導を行います。

具体的な問題点

  • 服薬方法に関する指導
  • 薬剤の内容に関する説明
  • 一包化の実施
  • 粉砕の実施
  • 介護事業者への情報提供 など

具体的な管理指導等の内容

  • 併用禁忌の薬剤
  • 薬剤の飲み忘れ
  • 薬剤の飲みすぎ
  • 副作用の発症
  • 服用薬剤の理解不足 など
負担額

医療機関の薬剤師による薬学的な指導
1回の利用者負担額:553円 1ヶ月の限度回数:2回

負担額

薬局の薬剤師による薬学的な指導(薬局の薬剤師は、処方せんによる指示)
1回の利用者負担額:503円 1ヶ月の限度回数:4回

管理栄養士が行う場合

療養上に必要な栄養や食事の管理や指導を行ものです。

具体的には、以下に挙げる特別食などの食事管理を必要とする利用者の居宅を訪問し、医師の指示にもとづいた医学的管理計画に従い指導を行います。

  • 腎臓・膵臓・肝臓病食
  • 糖尿病食
  • 高脂血症食
  • 心臓疾患などの減塩食
  • 経管栄養のための流動食
  • 高血圧に対する減塩食 など
負担額

1回の利用者負担額:533円 1ヶ月の限度回数:2回

歯科衛生士が行う場合

訪問歯科診療を行った歯科医師の指示にもとづいて、専門的な療養上の管理・指導を行います。

具体的には、歯科医師と歯科衛生士で利用者の管理計画書を作成し、その計画に従った

  • 口腔ケア
  • 義歯清掃
  • 摂食・嚥下機能

などの療養上必要な実施指導や助言を行います。

負担額

1回の利用者負担額:352円 1ヶ月の限度回数:4回

看護職員が行う場合

介護保険の要介護認定または要支援認定を受けている方で、通院が困難な在宅の利用者のうち、 医師が看護職員による居宅療養管理指導が必要であると判断した方が対象です。

看護職員による居宅療養管理指導は、療養生活の不安や悩みの相談や療養上の支援を行います。

Point !

居宅療養管理指導に医師の「訪問看護指示書」は必要ありませんが、居宅療養管理指導から訪問看護へ切り替える場合には、通常の訪問看護の導入と同様に主治医から「訪問看護指示」を受ける必要があります。

負担額

1回の利用者負担額:402円
新規・更新・区分変更に伴い作成されたケアプラン開始後6ヶ月以内に2回限り

利用までの流れ

利用までの流れは以下のようになってます。

  1. 利用者の申し込み
  2. 被保険者証の確認
  3. 重要事項説明書による説明・同意・交付
  4. 契約の締結
  5. 心身の状況等の把握
  6. サービスの提供

居宅療養管理指導、どこから来るの?

居宅療養管理指導は、他の介護サービスとは大きく異なっております。

というのも、上記に説明した通り、療養上必要な内容によって医師・管理栄養士・歯科衛生士など担当が変わるからです。

ですので、その担当によって病院・診療所・薬局・訪問看護ステーションと、どこから来るのかが変わってきます。

ここでは人員基準を参考に見ていきます。

人員基準

人員基準

  1. 病院・診療所    :医師、歯科医師、薬剤師、看護職員、歯科衛生士、管理栄養士
  2. 薬局        :薬剤師
  3. 訪問看護ステーション:看護職員

居宅療養管理指導の利用料の目安

「療養生活の内容に合わせて」の項目では、自宅で受ける場合を前提に説明させていただきました。

ただ、居宅療養管理指導の利用料の目安は自宅で受ける場合自宅以外で受ける場合では金額が異なってきます。

では、自宅ではない場合とは、どういった場合なのでしょうか?

同一建物居住者に対して行う場合(同一日の訪問)

以下の集合住宅等に入居又は入所している複数の利用者

  • 養護老人ホーム
  • 軽費老人ホーム
  • 有料老人ホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅
  • マンション

または、以下のサービスを受けている複数の利用者

  • 小規模多機能型居宅介護(宿泊サービスに限る)
  • 認知症対応型共同生活介護
  • 複合型サービス(宿泊サービスに限る)
  • 介護予防小規模多機能 型居宅介護(宿泊サービスに限る)
  • 介護予防認知症対応型共同生活介護

以上のどれかにあたる場合、同一建物居住者に対して行う居宅療養管理指導となります。

簡単に説明すると、同じ建物に居宅療養管理指導を受ける方がいるのであれば、その金額は安くなりますということです。

どのくらいかというと大体150円といったところですが、 詳しくは市町村と東京都では23区の特別区の窓口までお問い合わせ下さい。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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