介護老人保健施設(老健)の内容とポイント 前編(定義と条件と利用料)

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介護老人保健施設

介護サービスの種類」という記事では介護サービスの種類を説明させていただきました。

それでは、それぞれの介護サービスの内容とポイントを説明していきます。

それぞれの介護サービスの内容とポイント、第17回目は「介護老人保健施設」です。

介護老人保健施設は、老健や老健施設と呼ばれています。

介護老人保健施設、簡単に説明すると?

介護老人保健施設とは、要介護者に対し、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設。

【参考:介護保険法第8条第27項】

これを簡単に説明すると、

介護老人保健施設とは、要介護状態の高齢者が在宅生活の復帰を目指すためのリハビリテーション施設で、必要な医療、介護などを提供しています。

つまり、居宅における生活への復帰を目指すものが老人健康保険施設なのです。

介護老人保健施設
分類施設サービス
監督・指導都道府県
対象要介護 1 以上
(要支援の方はご利用になれません。)
利用する場所施設
別名老健、老健施設

その対象と利用するためには?

介護老人保健施設を利用できるのは、「要介護」と認定された人です。ただし、症状が安定期にあって、介護老人保健施設でのサービスを必要とする場合に限ります。

【参考:厚生労働省 介護保険の解説 -サービス編 

介護老人保健施設は、要介護認定されていなければ利用ができないのですが、要介護状態だとしても「症状が安定期」でなければなりません。

安定期

「症状が安定期」というのは、病状が安定しているということで、病気があったとしても、入院治療が必要ではなく、薬を飲むことで落ち着いている状態です。

「症状が落ち着いているのか?」という判断には、主治医の診療情報提供書が必要となり、それをもとに入所が可能かどうかというのを判定するのが一般的です。

もちろん感染症などの例外もありますので、詳しくはご利用を希望されている介護老人保健施設へお尋ねください。

介護老人保健施設の利用料の目安

介護老人保健施設の利用者負担額(1割)
(1日につき)
従来型ユニット型
個室多床室個室・準個室
従来型在宅強化型従来型在宅強化型従来型在宅強化型
要介護1695円733円768円812円円774円816円
要介護2740円804円816円886円819円890円
要介護3801円866円877円948円881円952円
要介護4853円922円928円1004円934円1008円
要介護5904円977円981円1059円985円1063円

【参考:厚生労働省 介護老人保健施設

* 注意 *

  • 要介護・要支援ともに1単位を10円とした目安ですので、詳しくは市町村・東京都では23区の特別区の窓口までお問い合わせ下さい。
  • サービス費用は、施設の形態、居室の種類、職員の配置などによって異なります。
  • 日常生活費(居住費・食費など)などは、別途負担する必要があります。

利用料

介護老人保健施設の利用の際には、上記の表の施設サービス費の他、居住費・食費・日常生活費などがかかります。

従来型と在宅強化型とは?

老健は、原則的に3か月ごとに入退所の判定が行われます。

ここからは伝わりやすいように、なんとなくのニュアンスで説明します。

在宅強化型とは、その3か月以内で、積極的に自宅に戻ることを前提とした方が対象となり、従来型とは、3か月以上時間を要し、自宅に戻れないかもしれない方が対象となっています。

詳しく説明すると

在宅強化型老人健康保険施設とは、以下の3つの要件を満たし、在宅復帰を推進している介護老人保健施設です。

  • 過去6か月の在宅復帰率が50%以上
  • 入所者の退所後30日以内に、その居宅を訪問し、又は指定居宅介護支援事業者から情報提供を受けることにより、在宅 における生活が1月注3以上継続する見込みであることを確認し、記録していること。
  • 過去3か月のベット回転率が10%以上
  • 過去3か月のうち、要介護4~5以上の利用者の占める割合が35%以上

また、以上の要件をさらに緩和したものが、加算型老人健康保険施設となり、それ以外は従来型となります。

【参考:厚生労働省 介護老人保健施設の報酬・基準について

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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