厚生労働省のデータで見る「通所リハ・通所介護のリハビリの実態」後編(デイリハ・デイ共通)

シェアする

56270506f32dbd145c8a1447f7b4c2d3_s

今回も、前回に引き続き、「厚生労働省のデータで見る」シリーズを説明させていただきます。
今回のテーマは、「通所リハ・通所介護のリハビリの実態」と題して、平成28年3月16日に行われた介護給付費分科会の資料をもとにしているのですが、通所リハ・通所介護事業所だけでなくリハビリに関わる全介護サービスも少しだけ関係しています。
また、資料が結構な量になってしまいましたので、前編と後編に分けて説明させていただきます。

後編では、通所リハ・通所介護事業所のデータを掲載させていただきますが、思っていたよりも量が膨大になってしまいましたので、より見やすくするために、

  • 「デイリハ・デイ共通」では、通所リハ・通所介護事業所に共通する質問
  • 「デイリハ・デイ別」では、通所リハと通所介護事業所で違う質問

と、分けさせていただきます。

フォトショップを使ったため、写真を見やすく編集する作業に何時間も費やしてしまいましたが、写真がどうしても小さくなってしまうので、見にくい場合はパソコンで御覧ください。

まず、「厚生労働省のデータとは何なのか?」というところから説明させていただきます。

【参考:リハビリテーションと機能訓練の機能分化と その在り方に関する調査研究 (結果概要) 

通所リハ・通所介護共通

事業所規模・要介護者の1回の利用時間別の延べ利用回数

規模

  • 規模の結果は、通所介護では「小規模型」が54.9%であった。

規模

規模別 延べ利用回数

  • 通常規模の通所リハ事業所では、平成27年9月分の利用回数は、回答事業所の合計で127,489回であった。このうち、「6時間以上8時間未満」の利用が70.2%であった。

3

職員(常勤換算職員数等)・利用登録者数

1事業所あたり平均職員数(常勤換算数)

  • 通所リハ事業所のPT・OT・ST(常勤換算数)は、1事業所あたり平均2.7人であった。
  • 通所介護事業所の機能訓練指導員は、平均1.0人であった。

6

利用登録者数

  • 利用登録者数は、通所リハでは平均80.5人、通所介護では53.3人であった。

8

利用者の基本情報

利用者の平均年齢・性別・平均要介護度

  • 通所リハ利用者の平均年齢は80.1歳、通所介護利用者は82.1歳であった。

16

利用者の要介護度

  • 通所リハでは「要介護1」が28.1%、通所介護では25.2%であった。

17

利用者の傷病

  • 傷病は、通所リハは「脳卒中」が43.4%、通所介護は「認知症」が22.4%であった。

18

通所リハ・通所介護のサービス利用期間

  • 通所リハの利用期間は「12か月以上」が69.7%、通所介護は69.8%であった。

19

他に利用中の介護保険サービス 複数回答

  • 通所リハの利用者で、通所介護も利用している利用者は14.2%、通所介護の利用者で通所リハも利用している利用者は7.4%であった。

20

課題・アセスメント

ケアプランの目標(複数回答)

  • ケアプランの目標は、通所リハでは「心身機能の向上」が51.6%、通所介護では32.7%であった。また、通所介護では「社会参加支援」が26.0%、通所リハでは18.7%であった。なお「介護負担軽減」は通所リハで22.1%、通所介護で18.1%であった。

23

アセスメントにおけるADL評価指標の活用率

  • 利用者のアセスメントにおいて、ADL評価指標を活用している比率は、通所リハの利用 者では76.7%、通所介護の利用者では27.3%であった。

24

ADLの将来見通しについて無回答だった割合

  • ADLの将来見通しについて無回答だった割合は、通所介護で9.0%であった。

25

最も優先順位が高い課題領域

  • 最も優先順位が高い課題は、通所リハでは「基本的動作」が58.6%であった。

26

  • 機能回復:呼吸機能・心肺の運動耐容能機能・循環機能・関節可動域・筋力向上・筋緊張緩和・筋持久力向上・ 運動機能・痛みの緩和・認知機能・意欲の向上・音声と発音の機能・聴覚機能・摂食嚥下機能・言語機能
  • 基本的動作:姿勢の保持・起居・移乗動作・歩行・移動・階段昇降・公共交通機関利用
  • 応用的動作:入浴・整容・排泄・更衣・食事・調理・洗濯・掃除・整理整頓・家の手入れ・買い物
  • 社会適応:対人関係・余暇活動・仕事

医師との連携状況

指示医または医師との連携の有無

  • 通所リハは医師との連携が「あり」が90.4%、通所介護は17.2%であった。

31

【通所リハ】指示医との連携がない場合の開設主体

  • 通所リハで指示医との連携がない場合の開設主体は、「介護老人保健施設」が59.9%であった。

32

(連携している場合)医師からの指摘事項

  • 連携している場合、医師からの指摘事項は、通所リハでは「訓練中の留意事項」が 74.8%であった。通所リハでは「中止基準」が23.0%、通所介護では8.7%であった。

33

(連携している場合)医師への報告内容

  • 医師への報告内容として、通所リハでは「訓練内容の報告」が63.2%であった。通所介 護では、医師への情報提供内容は「なし」が56.3%であった。

34

障害高齢者の日常生活自立度の変化

日常生活自立度の変化 (サービス利用開始時と調査時点との比較)

  • 日常生活自立度は、通所リハでは「向上」が26.6%、通所介護は12.4%であった。

42

傷病別 日常生活自立度の変化

  • 傷病別にみると、通所リハの「脳卒中」では、「向上」が30.1%であった。

43

サービス利用期間別 日常生活自立度の変化

  • 通所リハでは、利用期間が「3~6か月未満」の場合、「向上」が33.7%であった。

44

The following two tabs change content below.

kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。