厚生労働省のデータで見る「通所リハ・通所介護のリハビリの実態」前編

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今回も、前回に引き続き、「厚生労働省のデータで見る」シリーズを説明させていただきます。
今回のテーマは、「通所リハ・通所介護のリハビリの実態」と題して、平成28年3月16日に行われた介護給付費分科会の資料をもとにしているのですが、通所リハ・通所介護事業所だけでなくリハビリに関わる全介護サービスも少しだけ関係しています。
また、資料が結構な量になってしまいましたので、前編と後編に分けて説明させていただきます。

前編では、

  • 調査の概要
  • 事業所に関して
  • 通所介護と通所リハの違い

後編では通所介護通所リハに特化した詳しいデータを説明させていただきます。

フォトショップを使ったため、写真を見やすく編集する作業に何時間も費やしてしまいましたが、写真がどうしても小さくなってしまうので、見にくい場合はパソコンで御覧ください。

まず、「厚生労働省のデータとは何なのか?」というところから説明させていただきます。

【参考:リハビリテーションと機能訓練の機能分化と その在り方に関する調査研究 (結果概要)

調査結果概要

では、まず簡単に、リハビリテーションと機能訓練の機能分化と その在り方に関する調査研究 (結果概要)の調査結果の概要の要点を説明させていただきます。

加算の届け出

通所リハ事業所

  • リハビリテーションマネジメント加算II:37.7%
  • 大規模事業所型 II:65.5%

また、大規模事業所型 IIを届け出ている場合、理学療法士と作業療法士の両方を配置している割合が68.2%であった。

通所介護事業所

通所介護事業所で、個別機能訓練加算IとIIの両方を届け出ている事業所は11.5%、大規模事業所では、25.0%であった。

両方届け出ている事業所では、理学療法士と作業療法士の両方を配置している割合が13.6%で あった。

通所介護事業所において、機能訓練指導員が有する資格

  • 看護職員 :65.6%
  • 理学療法士:11.5%
  • 作業療法士:6.1%
  • 柔道整復師:10.7%

ADLのアセスメントにおいて評価指標を用いている割合

  • 通所リハ:76.7%
  • 通所介護:27.3%

ケアプランの目標

通所リハではサービス利用開始時に比べて障害高齢者の日常生活自立度が「向上した」利用者は26.6%、通所介護では、12.4%であった。

心身機能の向上

  • 通所リハ:51.6%
  • 通所介護:32.7%

社会参加支援

  • 通所介護:26.0%、
  • 通所リハ:18.7%

介護負担軽減

  • 通所リハ:22.1%
  • 通所介護:18.1%

医師との連携

  • 通所リハ:90.4%(指示医)
  • 通所介護:17.2%(医師)

施設・事業所票の回収状況、利用者の平均年齢、平均要介護度

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事業所の開設主体

  • 介護給付費実態調査(平成27年10月分)では、通所リハビリテーション事業所の開設主体は、病院又は診療所が50.5%であり、本調査では病院又は診療所の比率がやや高かった。

通所リハ

  • 通所介護事業所の開設主体は、同調査で、営利法人(会社)が62.0%であり、本調査の結果はやや少なかった。

3事業所

  • 特定施設においても同調査では、営利法人(会社)が69.0%で、本調査の結果のほうが やや少なかった。その他の施設・事業所の開設主体は、概ね相違なかった。

4施設

通所介護と通所リハの違い

通所介護と通所リハビリテーションには、基本方針・対象・実施者に違いがあり、それが通所介護と通所リハの大きな違いになっています。

基本方針

通所リハビリテーション
  • 要介護状態になった場合においても、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ、自立した日常生活を営むことができるよう生活機能の維持又は向上を目指し、理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションを行うことにより、 利用者の心身の機能の維持回復を図るものでなければならない。
通所介護
  • 要介護状態になった場合においても、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ、自立した日常生活を営むことができるよう生活機能の維持又は向上を目指し、必要な日常生活の世話及び機能訓練を行うことにより、 利用者の社会的孤立感の解消及び心身の機能の維持並びに利用者家族の身体的及び精神的負担の軽減を図るものでなければならない。

対象

通所リハビリテーション
  • 居宅要介護者
  • 主治の医師がその治療の必要の程度につき、厚生労働省令で定める基準に適合していると認めたものに限る。
  • 病状が安定期にあり、施設において、心身の機能の維持回復及び日常生活上の自立を図るために、診療に基づき実施される計画的な医学的管理 の下における理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションを要す ることとする。
通所介護
  • 居宅要介護者

リハビリ テーション及び機能訓練の実施者

通所リハビリテーション
  • 理学療法士(理学療法):身体に障害のある者に対して、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行わせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう。
  • 作業療法士(作業療法):身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行わせることをいう。
  • 言語聴覚療法士(言語聴覚療法):言語聴覚療法:音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある者についてその機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行う。
通所介護
  • 日常生活を営むのに必要な機能の減退を防止するための訓練を行う能力を有する者
    (理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、 准看護師、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師の資格を有する者)
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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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