福祉用具の購入前に知っておきたいこと

シェアする

1af7d519f24fb5bd3036a78bc1763086_s

前回の記事『介護保険を使えばとてもお得な「福祉用具貸与」の内容とポイント』では、福祉用具は介護保険を使うと利用料金の1割を負担するだけでレンタルすることができるというだけでなく、「レンタルできる品目」「主な福祉用具の平均的な価格」など、介護保険サービスのひとつである「福祉用具貸与」の簡単な説明をさせていただきました。

ですが、福祉用具は、レンタルだけでなく「購入」も同様に介護保険の対象なのです。

今回の記事では、福祉用具の購入に関してを簡単に説明させていただきます。

どんなものが購入できるの?

福祉用具と言っても、介護に関わる種目全てが福祉用具というわけではありません。
かといって、介護用ベッドや車いすは福祉用具ですが、介護保険で購入ができるというわけでもないのです。

つまり、介護保険適用の対象は、その種目によってレンタル購入にわかれているのです。

その購入の対象となっている種目は以下の5つで、この5つであれば1割負担で購入することができます。

購入

【参考:厚生労働省 介護保険と福祉用具

購入の対象種目?

では、上記の5種目にはどんなものがあるのでしょうか?

腰掛便座

腰掛け便座は、いわゆるポータブルトイレというプラスチック製の移動式のトイレから、和式便器の上に置いて腰掛式に変換するものなどがあります。

476

【参考:TacaoF

自動排泄処理装置の交換可能部品

この「自動排泄処理装置」というのは、カップ上のものを陰部に当て、便や尿が出ると、そばにある大きな機械が自動で吸引してくれるというすぐれものです。
ただ、私は実際のものは見たことがありません。
この陰部に直接当たるカップ上のものが介護保険適用の購入対象となっています。

入浴補助用具

入浴補助用具は様々なものがあり、介護保険の適用となるものは以下の4つです。

109-2

【参考:TacaoF

簡易浴槽

簡易浴槽も様々なものが出てきていますが、そのほとんどは子供のゴムプールのようなものです。

移動用リフトのつり具部分

こちらは、体の大きな方や重たい方を、ベッドから車いすに移す際に使う移動用リフトのつり具を表しています。
移動用リフトは、ネット上のもので体を包み、端っこを移動用リフトに引っ掛けて使うのですが、そのネット上のものが「つり具部分」になります。

他の福祉用具は購入の対象にならないの?

ここで出てくるのが、「他の福祉用具の購入は介護保険の適用外なの?」という質問です。

これは言い換えると、車いすなどは上記の「購入の対象種目」とされてはいないので、介護保険を使って購入することができず、全額自己負担となってしまうということです。
つまり、車いすは、購入ではなくレンタルとするのであれば、介護保険の適用となりレンタル料金の1割を支払うことでレンタルすることができますが、購入の場合は介護保険の適用外のため、購入料金の全額自己負担になってしまうということです。

ちなみにレンタルの対象種目はこちら

どんなサービスがあるの?

【参考:厚生労働省 福祉用具貸与

いくらまで使えるの?

介護保険を利用した福祉用具の購入は、要支援・要介護区分にかかわらず年間10万円までとされています。

そして支払いは「償還払い」とされています。

購入までの流れと「償還払い」について

償還払いとは、一時的に購入費の全額を負担し、後に申請することで負担した9割分を返してもらうということです。

① 購入

購入の際に気をつけなければいけないのが、介護保険が利用できる「特定福祉用具販売事業所」で購入しなければならないということです。
そして、もうひとつ大切なのが、購入した際の領収書を発行してもらうことです。

② 支給申請

購入する際、購入後には、以下の書類を自宅のある市区町村に提出し、福祉用具購入費支給の申請をします。

  • 介護保険居宅介護(予防)福祉用具購入費支給申請書
  • 領収書(購入に要した費用)
  • 購入した福祉用具のパンフレット
③ 支給申請の決定及び支給

申請について審査後、お住まいの市区町村より、介護保険償還払支給決定通知書がおくられてきたら指定口座に支払った額の9割分が振込されます。

まとめ

「先に全額を支払う」というのがとても面倒な福祉用具の購入ですが、実際のところは、どの業者もそこに色々な配慮をしていますので、思っているよりかは面倒ではないと思います。
また、結果的には1割負担で安全・安心が得られることになるので、私としては利用することをおすすめしていますが、やはり悩んだ時にはケアマネージャーに相談するのが良いですよ。

説明

The following two tabs change content below.

kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
スポンサーリンク

シェアする

フォローする