B型・C型肝炎の簡単な説明

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「ビーカン」「シーカン」、介護施設で働く方であれば、聞いたことがある言葉ではないでしょうか?
これは、B型肝炎・C型肝炎を指す言葉です。
では、B型肝炎・C型肝炎って一体なんなのでしょうか?

B型肝炎・C型肝炎、そのどちらもが感染症であり、東京都感染症情報センターの感染症発生動向調査対象疾患には、五類感染症とされています。ちなみに一類感染症が最も危険度が高く、エボラ出血熱などが含まれています。

【参考:東京都感染症情報センター
【参考:全国健康保険協会 ウイルス性肝炎
【参考:厚生労働省 平成26年度特定感染症検査等事業における肝炎ウイルス検査等の実績

肝炎

肝炎は、肝炎ウイルスの感染によって引き起こされる肝機能障害です。
ウイルス性肝炎とは、肝臓が肝炎ウイルスに感染し、肝機能障害を引き起こす病気で、日本人に最も多い肝臓病です。

肝炎を引き起こすウイルスには、A型、B型、C型、D型、E型などがあり、原因となるウイルスによって、それぞれ「A型肝炎」、「B型肝炎」…と分類されます。

なかでも、日本人に圧倒的に多くみられるのが「B型肝炎」と「C型肝炎」です。

推移

B型肝炎

現在、B型肝炎ウイルスに感染している人の多くは、母子感染防止策がとられる以前の母子感染によるものですが、1986年に母子感染防止策がとられるようになってからは、新たな母子感染はほとんど起きていません。
また、以前にあった輸血等の医療行為や医療現場での注射器の使い回しなどによる感染も医療環境の整備によりほとんど起きていません。

近年、増えているのが性交渉による感染です。B型肝炎ウイルスは感染力が強く、体液でも感染することがあります。

B型

B型肝炎の特徴 まとめ

  • B型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病
  • B型肝炎ウイルス保有者から、血液や体液を介して感染
  • 成人は急性肝炎として発症して完治することが多い
  • 成人になって感染した場合、一部の人が急性肝炎を発症するが、基本的には慢性化することなく完治
  • 母子感染などで感染した場合は、肝臓にB型肝炎ウイルスがすみつき、感染が持続することによってB型肝炎が慢性化
  • 病気が進行して、肝硬変、肝がんへ進展する場合がある

C型肝炎

現在では輸血に使われる血液や血液製剤は厳しくチェックされており、医療環境も整備されているので、医療現場での新たな感染はほとんど起きていません。
他人と注射器を共用して使用した場合や適切な消毒をしていない器具を使って、ピアスの穴あけ、入れ墨などを行った場合などは感染する危険性があります。

C型肝炎の特徴 まとめ

  • C型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病
  • C型肝炎ウイルス保有者から血液や血液の混じった体液を介して感染
  • 血液が直接触れるケース以外で感染する可能性は極めて低い
  • 感染すると、一部の人は急性肝炎を発症するが、多くの人は自覚症状が現れない
  • 自然に沈静化したうちの約3割の人は自然に完治し、残りの7割の人は肝臓にC型肝炎ウイルスがすみつき、症状が出ないまま慢性化
  • C型肝炎はB型肝炎よりも慢性化しやすく、肝硬変や肝がんへと進みやすい

C型

血液検査

肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、血液検査で知ることができます。
協会けんぽの被保険者の健診では、B型肝炎ウイルスの感染を調べる「HBs抗原」の検査、C型肝炎ウイルスの感染を調べる「HCV抗体」の検査があり、過去に検査を受けたことがない35歳以上の希望者の方に対して実施しています。

助成

肝炎を重症化させないために。 検査費用の助成が受けられます。(厚生労働省のページ

対象者
  • (初回精密検査) ・1年以内に肝炎ウイルス検査において陽性と判定された方
  • (定期検査) ・肝炎ウイルスの感染を原因とする慢性肝炎、肝硬変及び肝がん患者(治療後の経過観察を含む)
助成条件
  • (初回精密検査) ・定期的な状況確認の連絡(フォローアップ)を受けることに同意
  • (定期検査) ・定期的な状況確認の連絡(フォローアップ)を受けることに同意 ・B型・C型ウイルス性肝炎治療医療費助成の受給者証の交付を受けていないこと
助成回数
  • (初回精密検査) 1回
  • (定期検査) 年2回 (初回精密検査を含む)

その他の情報

厚生労働省では、ウイルス性肝炎患者等の重症化予防推進事業を進めています。

事業の概要

さらに詳しい情報については、厚生労働省の肝炎総合対策の推進をごらんください

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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