緊急時の対応 救急車編

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救急対応

生活相談員の仕事をしていると、救急車に同乗しなければならない時がたまにあります。

今回は覚えておいて損はない、救急車に同乗した時の緊急時の対応を自分なりに説明させていただきます。

その前に、実際に救急車を呼ぶような事態なのか、ということを判断する必要があります。

東京消防庁の平成25年のデータでは、日常生活の事故で緊急搬送された12.2万人のうち、65歳以上の高齢者が6.1万人と、全体の半分を占めていることがわかります。

ここで東京消防庁の平成25年のデータを簡単にまとめてみます。

  • 緊急搬送された12.2万人という数字は過去5年間で最も多い
  • 月別に見ると、1月と12月に多く搬送されている
  • 搬送された高齢者を事故種別でみると、転倒によるものが約8割を占めている
  • 救急車で搬送された人の61.7%が、初診時の程度で軽傷と診断されている

では、実際に救急車を呼ぶような事態なのか、ということを判断するにはどうしたらよいのでしょうか?

今回は高齢者の緊急搬送を中心に、家族の方、介護施設で働く方へのアドバイスも説明いたします。

救急車を呼ぶような事態なのか迷ったら

  • 救急車を呼んだ方がよいのか?
  • 病院へ行った方がよいのか?

迷った時に便利なのが、24時間年中無休の救急相談センターです。

救急相談センター

救急相談センターは、急な病気やケガをした場合に、「救急車を呼んだほうがいいのかな?」、「今すぐ病院に行ったほうがいいのかな?」など迷った際の相談窓口として、「東京消防庁救急相談センター」を開設しています。

東京消防庁救急相談センターでは、これらの相談に相談医療チーム(医師、看護師、救急隊経験者等の職員)が、24時間年中無休で対応しており、主なサービスとしては以下の3つが挙げられます。

  • 症状に基づく緊急性の有無のアドバイス
  • 受診の必要性に関するアドバイス
  • 医療機関案内

ガイド

以下の写真をクリックすると緊急受診ガイドが開きます。

ガイド

【参考:東京消防庁 東京救急相談センター

救急車を呼ぶ

救急車を呼ぶのであれば、症状が重く、緊急性がなければなりません。

症状が重く、緊急性があると判断されるケース

では、救急車を呼ぶような事態とはどういった事態なのでしょうか?

ためらわずに呼ぶ 迷わずに

【参考:総務省消防庁

119番で救急車要請

119番 通報をすると、指令員が救急車の出動に必要なことを、順番にお伺いします。

緊急性が高い場合は、すべてお伺いする前でも救急車が出動します。

あわてず、ゆっくりと答えてください。

電話にて

その他、詳しい状況、持病、かかりつけ病院等について尋ねられることがあります。

上記に示したものは一般的な聞き取り内容です。

救急通報のポイント

 【参考:総務省消防庁

応急手当についてはまた別の機会に説明させていただきます。

救急車が来てから

まず、聞かれることは

救急車が到着し、まず聞かれることは、

本人の

  • 名前
  • 生年月日
  • 年齢
  • 住所

次に聞かれるのが、

  • 連絡先
  • 現在服用中の薬や、貼用しているもの、医師の指示
  • 既往歴やアレルギー
  • 何をしていてどうなったか
  • 救急隊が到着するまでの変化
  • 行った応急手当の内容

介護施設で働く方へのアドバイス

介護施設での緊急搬送でしたら、連絡先は繋がらないときのために、2つか3つ用意しておくことをお勧めします。

また、状況にもよりますが、延命治療をするのかという判断も大切になることがありますので、予めご家族の意向を伺っておくのが良いかと思われます。

ご家族の意向がはっきりしない場合は、できる限りの処置をしてもらってから、家族と連絡とれた時点で確認するのが良いでしょう。

必要なもの

次に救急車を呼んだ時、用意しておくと便利なものを説明します。

用意しておくと便利

介護施設で働く方へのアドバイス

多くの施設では、緊急搬送時には、その利用者の個人ファイルか、必要情報をまとめたシートを持っていくことがほとんどだと思われます。

情報情報と思い、忘れてしまいがちになってしまうのが薬類とお薬手帳です。

また、救急の受け入れしてる病院の診察券があるのであれば、その番号を控えておくことをお勧めします。

なぜかというと、その病院に実際に搬送されるとなった時には、スムーズな手続きができるからです。

救急車待ってる間に、その病院に受け入れ可の返事もらえたらなおスムーズになります。

ひと段落したら

家族の方は

入院するようであれば、入院の準備が必要になってきます。

ここでは幾つかのサイトを紹介させていただきます。

忘れがちなポイントとしては、

  • その方が日々使われているもの
  • 季節
  • 暇をつぶすためのもの

を考えて準備することです。

介護施設で働く方は

施設内で骨折や縫合につながる転倒などによって、救急車を呼ぶような事態になった場合は、事故となりますので、文書で行政に報告する必要があります。

世田谷区であれば管轄の福祉保険事務所や玉川総合支所、目黒区、渋谷区、港区であれば、区役所の高齢福祉に関する部署です。

これらは区のホームページから探すこともできます。

もし、利用者の保険者と事業所のある区が違う場合には、両方に報告します。

報告は基本は郵送です。

ただ、郵送だと、報告が完了するまでにどうしても時差が出てしまうので、先に電話する方がより良い対処だと思われます。

厳しい区の場合の対処

東京都のことしかわかりませんが、事故に対して厳しい区もあります。

事故に対し厳しい区に対しては、第一報を電話での連絡とします。

その後、すぐに書面でも送付するのですが、骨折とか縫合とといった場合には、治療が完結し次第、対応報告としてもう一報連絡するのが良いでしょう。

まとめ

今回の記事を書くにあたり、いろいろと調べると、年々救急車を利用する方の数は増えていっているようです。

平成25年では、前年より9万人多い534万人(全国)の方が救急車を利用しました。

この全国534万人の内訳は以下のようになっています。

  • 生命の危険が強い重症 8.9 %
  • 生命の危険はないものの入院が必要な中等症 39.5 %
  • 入院の必要がない軽症 49.9 %

【参考:NHK 救急車を呼ぶ前に

つまり、49.9%である266万人の方は、入院の必要がないと判断されたので、帰るときには自分で歩くなどして帰ったということになります。

年々増加する救急車の要請により、救急車の到着までに要する時間は、この10年ほどで2分以上遅くなり、平成25年では8.5分となりました。

重症の心疾患の場合、対応が1分遅れると救命率は8%から10%低くなるといわれます。

民間救急車

民間救急車はご存知ですか?

これは「緊急性はないけれども、病院までの交通手段がない」といった方を対象としたものです。

財団法人東京救急協会が運営する東京民間救急コールセンターでは、東京消防庁が認定した民間救急車や、救命講習を修了している運転手が乗務するサポートCabを案内しています。

東京民間救急コールセンター

0570-039-099 (9時~17時 年中無休)

まとめのまとめ

症状に緊急性がなくても、

  • 交通手段がない
  • どこの病院に行けばよいかわからない
  • 便利だから
  • 困っているから

といった理由で救急車を呼ぶ方、

  • 平日休めない
  • 日中は用事がある
  • 明日は仕事

などの理由で、救急外来を夜間や休日に受診する方もいます。

それ以外にも、

  • 蚊に刺されてかゆい
  • 病院でもらった薬がなくなった
  • 海水浴に行って、日焼けした足がヒリヒリする
  • 今日入院予定日だから、病院に行きたい
  • 紙で指先を切った。血は止まっているが・・・ ・ヘルパーを呼んだが来てくれなかったので、代わりに救急車を呼んだ
  • 病院で長く待つのが面倒なので、救急車を呼んだ

このようなケースで救急車が呼ばれるといったことも実際にあったようです。

いざという時のための救急車であるということを今一度考える必要があるのではないでしょうか?

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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