運営に大きな影響を与える「ポジティブ職員とネガティブ職員」

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ニュースで報道される「介護」の多くは介護士の不祥事であり、最近では虐待だけでなく、殺人という言葉も聞かれるようになりました。
さらには、国の在宅推進の浸透、介護報酬の引き下げなどによって介護サービス事業所の多くは、かなり厳しい状況に追い込まれていることだと思います。

時代が変わってしまった今、この状況をどう打開するかがどこの事業所でも大きなテーマとなっているのではないでしょうか?

大きな方向転換が差し迫っている

介護サービス事業をこのまま続けていくのか?
それとも閉鎖・休止し、運営しない方向でいくのか?

事業所数などの細かなデータは、保健局などから公表されるのですが、介護保険法が改正された平成27年から現在までのデータは約1.5年後くらいに公表されることとなっており、現在の実際の状況は詳しくわかりません。

ですが、公表されれば、ダメージを受けた事業所がどれだけあるのかがわかるはずです。

事業所をこのまま運営するのであれば

事業所をこのまま運営するのであれば、やはり大切になってくるのが以下の3つです。

  1. 事業基盤
  2. 今後の方向性
  3. 従業員の足並み

そして、この中で最も大切なのが「従業員の足並み」ではないでしょうか?
事業基盤がグラグラな状態で、今後の方向性を決めたとしても、従業員の足並みが揃わなければ、グラグラな上にブレブレといったより過酷な状況を自らで導いてしまいます。

従業員の足並み

考えに考え抜いて方向性をしっかりと見定めたところで、従業員の足並みが揃わなければ元も子もありませんが、従業員全員の足並みを揃えるというのは容易ではありません。
ただ、従業員のパターンを分析することでアプローチに多少なりとも変化を加えることができるはずです。

ここで、ポジティブな職員とネガティブな職員の特徴を私なりに説明させていただきます。

ポジティブな職員ネガティブな職員
進行的保守的
変化に対応できる変化に対応できない

やはり、たくさんの従業員を見ていて思うのが、職員全体の人数のうちポジティブな職員が占める割合こそが、推進力ではないかということです。
また、ポジティブな職員にはフラットな姿勢をもった感性が豊かな職員が多くいるように思えます。

確かにポジティブ・ネガティブの定義にもよるところで、ネガティブであれば、自己に対してのみ悲観的なネガティブもいれば、周りを巻き込んでまで会社を混乱させるような正真正銘のネガティブもいます。
そして、その正真正銘のネガティブな職員の多くは、「結果的にそれが何に繋がるのか?」という目的意識のもと変化を受け入れないというわけではなく、「ただ受け入れらない」という意地のような思いを持っています。

つまり、会社としては、そういったネガティブ派を説き伏せることも大切ですが、大きなリスクを抱えている以上は、「なるべく逆なでをしないように、どううまく利用していくのか」も大切になってくるのです。

次に別の角度で見た職員のパターンを紹介していきます。

別の角度で見た職員のパターン

何か変化を起こそうと思うと、当然、リスクは生じてしまいます。

「経営ありき」である以上、経営が傾いてきた時、経営側は刺激策として何かしらの変化を加え、今までにないリスクを受け入れることになりますが、現状意地を望まない以上はそれは仕方のないことです。

ここで考えが大きく「経営側」と「現場側」の2つにわかれます。

  • 経営側:とにかく成果
  • 現場側:とにかくリスク回避

これは一見、関係のない2つに思えるかもしれませんが、この2つは相対する考え方であり、介護業界では代表的な考え方でもあります。
多くの介護事業所では、売上が悪くなってきたらまず「人件費」に目を向けてしまいがちです。
間違えているとは思いませんが、介護サービスの人員基準に反してまで「削る」というのは良くないことです。
売上が悪く、利用者数が増えないのに、現場から「人手が足りない」と訴えられても、そう簡単に応えることはできません。

ここで鍵になるのが、やはり「足並みを揃える」ということです。

  • 人手が足りなくても「売上が落ちる原因は現場にもある」と思う職員がどれだけいるか?
  • 人手が足りなくても受け入れてサービスの質を保てる職員がどれだけいるか?
 協力的中性的非協力的
形態パート職員常勤が多い
年齢低い職員が多い高い職員が多い
考え方変化を受け入れられる変化を受け入れられない

経営が傾いてきた以上は方向を修正しなければならず、修正となれば変化となり、変化となれば、柔軟性が必要になってきます。
つまり、足並みを揃える上で大切なのは、パート職員の確保なのです。

まとめ

今までに幾つかの改革に携わってきましたが、自分のなかで常に気をつけているのが「いつまでも柔軟でいること」です。
「柔軟か柔軟でないか?」ともし聞かれたら、多くの方は「自分は柔軟だと思う」と答えるのではないでしょうか?
つまり、いつまでも自分は「柔軟」だと勘違いしているのです。
これは私にしてもいえることです。

では、ここで柔軟性のクイズをします。

全く未経験の新入社員が「あーでもないこーでもない」と今までのやり方を指摘してしてきたらどう思いますか?

これは私の中でいつも心がけていることですが、こういった状況で柔軟性が現れます。
こういった状況下で「気持ち良い」と思う職員もいるかもしれませんが、多くの職員は「何だこいつ新入社員のくせに生意気だ」と思うのではないでしょうか?

そういった新入社員の意見を頭ごなしに否定することは簡単ですが、「新しい風」と思うことも大切です。
良い考えがあればどんどんと受け入れていくことこそが「変化への対応」であり、時代の流れを感じるということなのではないでしょうか?

やはり、いつまでも柔軟でいたいものですよね。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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