介護職員の応募が集まる事業所にするには

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魅力

介護士の人手不足が年々、深刻化しています。

多くの介護事業所は、「良い職員さん、来てくれないかな?」と常に応募を心待ちにしている状態なのではないでしょうか?

今回の記事では、「応募が集まる事業所にするには」を説明していきたいと思います。

応募が集まる介護事業所には、

  • 給料などの条件が良い
  • 経営母体が大きい
  • 事業所の形態、勤務形態などが自分に合っている
  • 建物の見た目、サイトで見た印象などが良い
  • 職員の雰囲気が良さそう

といった特徴が必ずあります。

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「仕事探し」からの考察

私は、下記の順番で仕事を探していきます。

  1. 家からの距離
  2. 介護サービスの種類
  3. 印象
  4. 勤務形態や給料

この順番で仕事を探すのですが、最終的な決め手になるのは「印象」です。

変えられないところ

上記の項目で、変えられないところというのは、「家からの距離」「介護サービスの種類」です。

いくら応募が来ないからといって、事業所の場所、介護サービスの種類を簡単に変更するというのは、なかなかできるものではありません。

家からの距離

事業所の場所というのは、求職者が仕事を探す上でかなり重要なポイントになります。

ですが、求職者に合わせて事業所の場所を変更するというのは、不可能な話です。

また、応募に重きを置いて、激戦区と言われる場所で、最も事業所数の多い「小規模のデイサービス」を始めようと思っても、そう上手くいくものではありません。

介護サービスの種類

介護サービスの種類も、求職者が仕事を探す上でかなり重要なポイントになります。

ですが、「家からの距離」と同様で、求職者に合わせて介護サービスの種類を変更するというのは、不可能な話です。

変えられるところ

「家からの距離」「介護サービスの種類」と違って、事業所側で変えられるところというのは「印象」と「勤務形態や給料」です。

では、まず、「勤務形態や給料」から説明をしていきます。

勤務形態や給料

勤務の形態に、ある程度の自由を含ませるというのは、難しいことではありませんが、人員基準が必要な介護サービスでは、ある程度の安定性を考えなければ後々で面倒がことが増えていってしまいます。

面倒なことの一つには、調査の対応が山積みになってしまうということですが、もう一つには、職員間での勤務形態の偏りができてしまうということです。

介護職員の中には、「早い時間から働いて早い時間に帰りたい」と思う職員もいれば、「朝は苦手だから遅い時間から働きたい」と思う職員もいます。

ですが、求職者からすると、勤務の形態に、ある程度の自由がある事業所というのは魅力的でもあります。

印象

多くの求職者にとって、最終的な決め手になるのは、やはり「印象」ではないでしょうか?

  1. 家からの距離
  2. 介護サービスの種類
  3. 印象
  4. 勤務形態や給料

印象は、上の4つの項目の中で、最も変えられるところであり、努力次第では大きな効果も得られます。

ですが、印象とは一体何なのでしょうか?

まず、求職者が仕事を探す上で見る「印象」は、求人サイトの写真です。

写真

これから自分が働くことを考える上で、実際の事業所の中身を知れるということは、よりイメージがしやすいということにつながってきます。

多くの事業所では、外装やリビングやフロアの写真を掲載していますが、求職者にとっては、そのどれもがその事業所を知る上で、大きな情報源となっています。

写真を撮ることを想定したもの、できるだけ自然な雰囲気をそのままに表現したものと、その撮り方も様々です。

中には、事業所のロゴマークなどで、写真をまったく掲載しないところもありますが、仕事の重要性を考えると、中身が見えるものと見えないものでは、やはり前者の方が少しでも信頼ができるのは明らかなのではないでしょうか?

デザイン

事業所の名前、そのデザインやロゴマークというのは、言い換えると「外へのアプローチ」であり、「大きな括りのような印象」でもあります。

例えば、事業所に「最高金賞」といった名前をつけた場合には、その事業所で介護サービスを利用としている方には魅力的に映るかもしれませんが、事業所の運営としては、名前と実際のギャップが後々で大きな足かせになるといったことも考えられます。

これは、デザインやロゴマークに関しても言えることですが、それらは実際に働く職員に背負わせる看板となるので、できるだけ軽量化し、なおかつ恥ずかしさがないものにしてあげることが、職員に対しての配慮にも思えます。

これは、経営サイドからするとくだらないことに思えるかもしれませんが、「インパクト」だけの中身のないものにするくらいであれば、中身の伴った「継続」を考える方が、より合理的であると言えます。

「応募」を考えた変更のポイント

ここまでは「仕事探し」という求職者目線での考察でした。

その上で、私の中の決め手となるのが「印象」とお伝えしましたが、その求職者によっても決め手というのは大きく異なってきます。

次は、「仕事探しの決め手」について少し考えていきたいと思います。

経営母体の大きさには敵わない

現在の介護サービス事業所の多くは、「あと何年続けられか」といった不安定な状況にあります。

介護業界に足を踏み入れたばかりの求職者にとっては、それは大きなことではないかもしれませんが、ある程度の介護経験のある求職者にとっては、また求職者になる可能性が高いという意味で、やはり大きなことであると言えます。

経営母体の大きさは、介護サービスを続ける上での安定に直接つながってきます。

経営母体が大きければ、やはり少しの風ではビクともしませんが、小さければ、やはりグラつくこともあります。

また、経営母体が大きい有料老人ホームなどでは、職員に対し「格安旅行サービス」や「格安フィットネスサービス」「リフレッシュ休暇」などといった、職員の精神的・身体的ストレスへの配慮もあります。

実際、介護職員の離職率は、事業所の規模が大きければ大きいほど低くなるというデータも厚生労働省より公表されています。

そして、経営母体の大きさが最も顕著に現れるのが、給料と勤務形態、そして福利厚生です。

事業所や介護サービスの種類にもよりますが、パート職員が介護職員の半数を占めている介護事業において、福利厚生は何よりも大きいと考える求職者も多いのではないでしょうか?

変更できるところを考える

経営母体の大きな事業所に応募が集まるのは、「建物の外装が綺麗」などといった外見的なところも考えられますが、職員を守るオプションが他よりも手厚いから、というのも大きなところです。

では、経営母体が小さい事業所は、大きな事業所に勝ち目はないのでしょうか?

その秘密は、最も変更しやすく、努力次第で効果が得られるの「印象」にあります。

介護サービスの内容

介護の経験者であれば、その事業所の介護の質と内容というのは、やはり大切なポイントです。

デイサービスであれば、あの手この手で利用者を獲得するために、おやつに有名なお菓子屋さんのものを提供したり、レクリエーションに力を入れたり、と様々なことをしています。

つまり、「利用者が楽しめているのか?」という利用者の満足度は、働く職員の「楽しんで働けているか?」というバロメーターにもなるのです。

写真

求職者にとって、利用者の満足度は、求人に掲載された写真と介護サービスからの想像でしか判断できません。

つまり、写真は最も大きなポイントなのです。

一見、楽しそうに写っている職員の集合写真でも、それぞれの身だしなみが不揃いであれば、求職者にとっての第一印象は悪く映るかもしれません。

また、コストを考え、「事業所で使われる安物のカメラで撮影された職員の写真」となれば、求職者にとってはそれ相応の第一印象となってしまいます。

求人サイトにもよりますが、掲載できる写真は基本的に1~3枚です。

つまり、その数枚の写真で、印象の大部分を判断されるということです。

ですので、掲載する写真を撮るのであれば、やはりプロに任せるのをオススメします。

プロに頼むことがコスト的に無理なのであれば、せめて日当たりを意識することが大切です。

職員の雰囲気

事業所の紹介の写真を撮ったことのある方であれば、経験があるかとは思いますが、「笑顔で横並び」というのが定番です。

ですが、「認知症の高齢者でも良い職員と悪い職員が判断できる」といったことと同じように、「笑顔で横並び」の写真だとしても、「本当に良いチームワークなのか?」というのは潜在的に伝わってしまう気がします。

ですので、コミニュケーション欠かさず、常に仲良くする意識というのが、内から滲み出る雰囲気につながってくるのではないでしょうか?

サイトの印象

私だけではないと思うのですが、気になった事業所があれば、求人サイトだけではなく、その事業所のホームページを実際に見てみます。

ホームページであれば、求人サイトと違って、より多く情報を得ることができます。

ここでのポイントは、施設の中の写真を掲載することと、継続的なブログを使うことです。

施設の中の写真は、正直なところを写すよりも、良く思える写真をより多く写すことです。

次にブログに関してですが、ブログははたらいている職員からは想像がつかないほどの効果があります。

これは求職者はもちろんのこと、利用者の家族、その事業所を一つの候補として考えるケアマネージャーにも効果的です。

というのも、ブログにできる話題はレクリエーションと外出に偏ってしまうからです。

つまり、職員はブログにできる記事にするためにレクリエーションと外出を考えるようになり、その質を高めるだけでなく、外的な印象を向上させることにもつながります。

実際、小規模の介護事業所で求人の多いところの多くはブログを書いています。

デザイン

利用者にしろ、求職者にしろ、経営母体の大きな事業所に応募が集まる理由の一つに、経営母体の大きな事業所によってはデザイン部門があるということが挙げられます。

先ほどもお伝えしましたが、パンフレットやロゴマークなどのデザインは潜在的な印象につながるだけでなく、「外へのアプローチ」であり、「大きな括りのような印象」ともなります。

病院なども以前は「死・病・怪我」といったところから、暗く怖く独特な臭いがある印象が世間一般にはあったと思われます。

介護施設も同様で、意識しなければ、そういった印象というのは自然に出てしまうものです。

職員による手作りのパンフレットなどは、その事業所で働く職員には想像がつかないほど、その印象というのがにじみ出てしまいます。

コストを考え、職員による手作りをするのであれば、やはり明るく活気があるだけではなく、華やかさと心地よさに意識をするのが良いのではないでしょうか?

介ゴ士目線
(介ゴ士目線 本文より抜粋) 「もうしつこい!少しの間だけでも静かにして!」 それは福祉施設、とくに介護認知...
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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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