もうそろそろ介護が必要かも、そう思ったら

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「もう私一人じゃ見ていけない」そう思ったら、やはり介護保険を使うべきですよ。
でも、初めての介護サービスって何をどうしたらいいのかってわからないですよね。
そこで介護士の私からお得な情報も含め、簡単に説明させていただきます。

説明をわかりやすくするため

70歳の父トシオさんはこのところ物忘れがひどく、この間は夕方過ぎになって警察の方に連れられて帰宅した。
トシオさんと一緒に暮らす45歳の娘ヨシコさんは仕事の関係上、毎日、毎時間トシさんを見ることはできないので介護サービスを利用しようと考えている。

という設定にさせていただきます。

要介護状態と認定されるまで

ヨシコさんがいくら介護が必要と思ってもトシオさんが要介護認定の審査に通らなければ要介護状態として認められません。
トシオさんが要介護状態として認められなければ、介護サービスは受けられないのです。

では、要介護認定を受ける上での条件、そして認定までの流れを説明していきます。

介護保険サービスの対象者等

■ 40歳以上の方は、介護保険サービスの対象者となります。
  1. ①65歳以上の方(第1号被保険者)
  2. ②40~64歳までの医療保険に加入している方(第2号被保険者)
介護保険のサービスを利用できる方は次のとおりです。
  1. <65歳以上の方>(第1号被保険者)
    → 寝たきりや認知症などにより、介護を必要とする状態(要介護状態)になったり、家事や身じたく等、日常生活に支援が必要な状態(要支援状態)になった場合。
  2. <40歳~64歳までの方>(第2号被保険者)
    → 初老期の認知症、脳血管疾患など老化が原因とされる病気(16特定疾病)により、要介護状態や要支援状態になった場合。
16特定疾病
筋萎縮性側索硬化症脳血管疾患
後縦靭帯骨化症進行性核上性麻痺・大脳皮質基底核変性症およびパーキンソン病
骨折を伴う骨粗しょう症閉塞性動脈硬化症
多系統萎縮症慢性関節リウマチ
初老期における認知症慢性閉塞性肺疾患
脊髄小脳変性症脊柱管狭窄症
糖尿病性神経障害・糖尿病性腎症および糖尿病性網膜症両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
早老症末期がん

【参考:厚生労働省 介護保険とは

(平成18年4月に末期がん慢性関節リウマチが追加、見直しがされました。)

Point !

事故による後遺症や、もともと障害があって介護が必要な方の場合には65歳に至るまで介護保険の対象とはなりません。(その場合は他の福祉サービスが対象となります)

要介護認定までの流れ

トシオさんが、上記の介護保険のサービスを利用できる方だとしても、実際に介護サービスを受けるには要介護認定の申請をし、要介護状態として認められなければなりません。
ここでは要介護認定の申請の仕方を説明していきます。

1

* 申請には、介護保険被保険者証が必要です。
* 40~64歳までの人(第2号被保険者)が申請を行なう場合は、医療保険証が必要です。

2

* 主治医がいない場合は、市区町村の指定医の診察が必要です。
* 申請者の意見書作成料の自己負担はありません。

3

4

  • 申請から認定の通知までは原則30日以内に行ないます。
  • 認定は要支援1・2から要介護1~5までの7段階および非該当に分かれています。
  • 認定結果に納得できない場合には、通知があった日の翌日から60日以内に、都道府県の「介護保険審査会」に申立ができます。

* 身体の状態に変化が生じたときは、有効期間の途中でも、要介護認定の変更の申請をすることができます。

認定通知書の到着からサービスの利用まで

認定通知書が届いても、ケアプランが作成されていなければ、介護サービスの利用はできないことになっています。

ケアプランの作成

トシオさんが要介護状態と認定されると、今度はトシオさんの今の状態にあった介護サービスを選んでいくことになります。
でも、どのような介護サービスをいつ、どれだけ利用するかというのはヨシコさんだけでは決めることはできません。

そこで専門的な知識を持つケアマネージャーが必要となるのです。
この「どのような介護サービスをいつ、どれだけ利用するかを決める計画」をケアプランと呼びます。

介護サービス利用の開始

ケアプランが作成されて初めてトシさんは介護サービスを受けることができるようになります。

詳しくは、「介護保険で利用できる介護サービスの種類」をご覧ください。

ポイント

ポイント1

上記の2で「申請をすると、市区町村の職員などがヨシコさんのご自宅へ訪問し、トシオさんより聞き取り調査(認定調査)が行われます」とありますが、この時にヨシコさんが調査立ち会いを希望するかどうかというのが大きなポイントになります。

立ち会うのであれば申請書の「調査立ち会い希望」の欄に予め記入をしておく必要があるのですが、ここはどうにかして立ち会うことをお勧めします。
立ち会いに関しては、言ってしまえば誰でも良いのですが、やはりトシさんをよく知る同居のヨシコさんが立ち会い、トシオさんのことをしっかりと伝えてあげてください。

これはもし自分だったらで仮定するとわかるのですが、多くの人は調査に対して良く見せようとすることがあるため、ヨシコさんから見ると正しく伝わっていないということにもなりかねないのです。

これは私がデイサービスで働いていた時の経験ですが、やはりどの方も認知症などと思われたくないからか平然を装う傾向がみられます。

ですが、要介護1よりも2の方が断然お得なのは覚えておいて損はないと思います。

ポイント2

もしトシオさんが骨折などして現在病院などに入院されているのだとしたら、そのタイミング申請をするのが一番です。

なぜかというと、介護度は歩けるかどうかという視点で決められるからです。
これは簡単に説明しすぎかもしれませんが、いくら認知症がひどく問題行動が多いとしても、介護が必要なければ介護度は高くはならないのです。
介護度の基準は「動作能力の低下」と「日常生活を営むことができるか」というのを元に判断されています。

つまり、歩けないような状態の方が介護度が高く認定されやすいということです。

申請時のアドバイス

申請に関してですが、もちろん窓口で記入することもできますが、お住まいの市区町村のホームページからダウンロードもできます。

窓口での申請をするのであれば、以下の情報についての記入漏れがないうように予め用意しておくことをおすすめします。

  • トシさんの被保険者番号(介護保険被保険者証)
  • トシさんの生年月日と年齢
  • トシさんの住民登録地の住所
  • トシさんの主治医(かかりつけ医)の名前、その主治医のいる医療機関名、所在地
Point !

例外1.トシオさんがもし病院か施設にいるのであれば、病院名か施設名、その所在地、連絡先、いつからいつまでかの期間も必要になります。
例外2.トシオさんのような65歳以上のケースではなく65歳未満の場合には、加入している医療保険の被保険者証が必要になります。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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