介護士は報われない ③

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実際に介護事業所で働く方にぜひ読んで欲しい記事があります。

それはNEWS ポストセブンの「ブラック介護施設の見分け方 施設見学時にチェックすべき点」という記事です。

監視カメラ

以下が「ブラック介護施設の見分け方 施設見学時にチェックすべき点」の記事ですが、実際に現場で働く介護士の方にはこの記事はどう映るのでしょうか?

入居を決める前に実際に施設を見学にいくのは絶対条件だが、その時にチェックすべきポイントについて介護ジャーナリストの小山朝子氏はこう語る。
「まず施設の入り口や壁を見てください。そこに何もなかったら良心的な施設とはいえないかもしれません。

<中略>

施設案内が始まったら、まず廊下を歩く際に、天井を注意して見ることが大切だ。Sアミーユ川崎幸町では「入居者の自由」を理由に監視カメラが設置されておらず、それが結果的に転落事故の真相究明を妨げている。
「自由というのは安全が確保されてこその自由です。施設の事故防止のために必要な監視カメラは設置されてしかるべきです」【参考:NEWS ポストセブン

カメラの設置について

以前から、私の記事でも「カメラの設置」については何度か説明をさせていただきました。

介護士の虐待が問題視されている昨今、「カメラの設置」を謳い文句にし、客を呼び寄せる施設は今以上に増えていくと思われます。
確かに家族からしたら、「普段のケア」を実際に自分の目で見ること以上の安心はないかもしれませんし、インターネット経由で実際の現場の様子をカメラで見ることができる保育所なども増えてきています。

現実的に問題がある以上、それが最も有効な手段と言えますが、それは果たして良いことなのでしょうか?

当然、施設側は実際にカメラを設置することとなれば、「会いに行けないから少しでも様子が見たいという家族の希望を叶えました」など良く見せるとは思いますが、正直、私には囚人のように扱われているようにしか思えません。

実際に、カメラでずっと監視をされたことはありますか?

ただでさえストレスのかかる介護職員にとって、さらなるストレスをかけることは避けられませんし、今以上の離職を促す結果となるようにも思えます。
もちろん、慣れてしまえば気にならないのかもしれませんが。

ただ、介護士を代表して言わせてもらえるのであれば、そんなに信用出来ないならやはり自分でその家族を見るのが最も良い選択であるということです。
一方で「そのための介護サービス」であると思われるかとも思いますが、だとしたらなおさら高齢者側と介護サービス側がともに歩めるように道を整えていく必要があるのではないでしょうか?

「事故対策用のカメラ」だとしても、人件費が最もかかる介護という業種で、誰がモニターで見張るのでしょうか?
家族がモニターを見れるとなれば、苦情や相談などの対応に追われ、今以上に業務に負荷がかかってきます。

録画をしておくことで、確かにそれぞれには責任感が生まれるとも思いますが、介護士の求める「良い介護」からは離れていってしまうのではないでしょうか?

重労働である「介護」

どこの施設でも一日の業務で、大きな割合を占めるのが排泄介助だと思われます。
つまり、一日の業務で最も多いのが人の糞尿を取り扱うことです。

段々と慣れてはいきますが、たまに「自分は一体何をしているのだろうか?」とふと惨めに思える時もあります。

さらには、移乗介助もあります。
利用者の中には、重たい方や暴れる方、神経質な方など様々な方がいます。
ひたすら抱えては降ろしを繰り返し、職員のうちの半数は腰痛持ちだと思われます。

そして、利用者からは奴隷のように扱われることもあります。
私は、以前につばを吐かれたこともありました。

「何が楽しくて介護なんかしているのだろうか?」
そう思うことがあるのは私だけではないと思います。

これからはそんな介護士を監視する時代が望まれているのです。

まとめ

カメラの設置のデメリットは数えきれないほどありますが、メリットもあると思います。
それは、事故などの経緯が明らかになることと、介護の大変さが伝わりやすくなることです。

ですが、介護の現場で働く方であれば、容易に想像がつくと思いますが、結局、カメラを通して介護現場の実態を知ったところで、よく思ってくれる方なんてごく僅かです。

結局、問題や改善点に追われ、仕事が増えるというのが関の山なのではないでしょうか?

監視カメラを家族が見れるようにすれば、もっと良い介護を望む方が家族は増えるだろうし、施設側が見れるようにしても現場を知らなければ、ピントが合ってないクレイジーな要求や提案をどんどんとされると思います。

考えると憂鬱にもなる「カメラの設置」ですが、今後どうなっていくのでしょうか?

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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