介護士は報われない ②

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介護士は報われない

介護士は給料が安く、離職率が高いというのが大きな特徴です。

給料が安い理由には、収入における人件費が大きな割合を占めていることから、上げたくても現実的に上げられないといったところで、離職率が高い理由には、ローテーション勤務が及ぼす身体的な負担や重労働などいくつものことが考えられます。

どの仕事でも、思い通りの給料がもらえるというのはないに等しいとは思いますが、その人の能力や勤務姿勢に対しては給料という形で評価してもらえるのではないでしょうか?

介護という仕事は、

  • ボーナスなし
  • 昇給もほとんどなし(あったとしてもわずか)

という施設がほとんどではないでしょうか?

働き始めは

働き始めた最初の頃は、どんな人もよく挨拶をし、テキパキといかなくとも一生懸命働に働くものです。

働き始めて数か月後くらいから幾つかのパターンに分かれていきます。

  1. だんだんと働かなくなる
  2. 働きはするが、勤務態度が悪くなる
  3. 勤務態度や働き方は変わらないが、退職を希望するようになってくる

正直、こういった結果にならないための最善策は、

  • その人の働き方に見合った給料にしていく
  • 介護が楽しいと思える「何か」を作る

といったことしかないように思えます。

ですが、給料がそう簡単にあげられないとなると、チームワークのような「給料よりも大切な何か」を構築していくことが必要不可欠になりますが、大きな悪循環ができてしまったのなら、それは簡単なことではありません。

悪循環

介護は、重労働な上に利用者や経営者に毎日のようにいびられ、こき使われるような仕事です。

介護士であれば、半数近くの人が「介護は、結局はいいように使われて体を壊してお終いの仕事」などと考えているのではないでしょうか?

給料が上がらなければ、当然のようにモチベーションは下がります。

先ほどのパターンの話になりますが、

  1. だんだんと働かなくなる
  2. 働きはするが、勤務態度が悪くなる
  3. 勤務態度や働き方は変わらないが、退職を希望するようになってくる

の 1 と 2 のような人は、その典型です。

そういった先輩の介護士に囲まれて育っていく新人の介護士の多くは、先輩と同じようになっていくことが多く、ある程度の介護経験がなければなおさら流されてしまいます。

そして、こういった悪循環は、総入れ替えでもしない限り日々根は深くなっていきます。

いじめや嫌がらせや八つ当たり

先ほどのパターンの 1 と 2 のような人の中には、いじめや嫌がらせや八つ当たりをする職員も多くいます。

そういった職員は、人を攻撃することで自分の社会生活のバランスを取っているのだとは思いますが、これも結局、安い給料と重労働の結果なのではないでしょうか?

ただでさえ人材不足が騒がれるなか、そういったいじめや嫌がらせや八つ当たりは、今後どういった結果に結びつくのかくらいは考えてほしいものです。

そういったいじめや嫌がらせや八つ当たりをする職員というのは、若い子や新人にそのターゲットを絞るのですが、時に利用者に対しても感情的になりやすいという特徴があります。

つまり、虐待をするような職員が多いということです。

誰かが休んでも一緒

介護の仕事では、早番、日勤、遅番、夜勤の4つの勤務形態でローテーションを組んでいるところが多いと思います。

利用者の1日の定員数が何人かにもよるのですが、多くの施設では早番2人・日勤2人・遅番2人・夜勤2人で各勤務形態の業務を進めていきます。

2人で進める施設では、2人でないとうまく業務が回らないからということで2人にしていると思います。

つまり、その勤務の相方にあたる職員が急に休んだりすると、2人でしなければならない業務を1人でしなければならないのです。

もちろん、他の勤務形態の職員も手伝ってはくれますが、こういった日は一日中てんやわんやで精神的にも肉体的にも大きな負担があります。

当然、職員の数が1人少ない分、介護の質が一時的にでも下がってしまうわけですから、こういった日は利用者にとっても良い日とは言えません。

ですが、施設にとっては良い日です。

なんせ、職員1人の1日分の出費がなくなるのですから。

働けば働くだけ使われる

先ほど「介護は、結局はいいように使われて体を壊してお終いの仕事」とお伝えしました。

私だけの意見かもしれませんが、私自身はそう感じています。

私は本当によく働く方だと思います。

利用者に対しても、一緒に働く職員に対しても、いつもコミニュケーションを意識し、できるだけ気持ちよく働けるようにしています。

怒るようなことは滅多にないですし、皆が少しでも穏やかでいられるのなら、自分が多く働くことに何の抵抗も感じません。

だから、腰痛にもなりやすく、疲れやすいというのが決定的な短所でもあります。

ですが、自分が犠牲になったとしても給料は一向に上がりませんし、むしろあっちこっちと良いように使われてしまいます。

最後は働かない人と組まされることで「バランスを取る役」にもさせられます。

だから、私は正直介護の仕事が好きではありません。

嫌いではないのですが、どうしても今までの経験を考えると好きになれないのです。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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