家族の介護に関わるなら知っておきたい控除

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控除2

前回の記事「介護に関わらなくても知っておきたい夫婦・離婚などに関しての控除」では、夫婦や離婚などに関わる控除についてを説明させていただきました。

今回は「家族編」として介護に関わる控除についてを説明させていただきます。

控除は基本的には年末調整でも申請できますが、確定申告でも申請できます。

ちなみに今回も、国税局などの資料をもとに説明させていただきますが、私は税理士でもなんでもないので、あくまで簡単な概要についてのみの説明となります。

詳しいことについてはお手数ですが、ご自身でお調べになってください。

【参考:国税局 税の学習コーナー

介護をされる方に優しい控除

医療費控除

病気や怪我などで複数回にわたって通院することにでもなれば、結構な支出になってしまいます。

もし、年間の医療費が10万円を超えるようなことがあれば、それは医療費控除の対象となります。

その対象となるのは?

以下のどちらかに該当する場合には、医療費控除の対象となります。

  1. 病気や怪我などで1年間に支払った医療費の合計が10万円を超えた
  2. その年の総所得金額が200万円未満の方で、医療費の合計が総所得額の5%を超えた
所得から控除される額
  1. 1年間に支払った医療費の合計ー生命保険などで補填される額ー10万円
  2. 1年間に支払った医療費の合計ー生命保険などで補填される額ー総所得金額の5%
Point !

怪我や入院はもちろんのこと、入院、処方箋による薬、ドラッグストアー等で購入した医薬品、介護保険を使った居宅サービスなども医療費控除の対象となります。

また、高齢者福祉施設は病院や診療所といったものに該当しますので、医療費控除の対象になります。

障害者控除

脳梗塞の後遺症や車椅子、寝たきりなどの障害がある方には、税金の負担が軽減される控除があります。

ただ、障害といっても公的な認定がなければ認められません。

その対象となるのは?

以下のどれかに該当しているようであれば、障害者控除の対象となります。

  • 知的障害者
  • 精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方
  • 身体障害者手帳に障害があると記載されている方
  • 満65歳以上の障害認定を受けた方
Point !

配偶者控除の対象となる方、扶養控除の対象となる扶養親族も障害者控除の対象になります。

特別障害者控除

特別障害者控除となれば、控除の障害者控除の額がさらに増額されます。

他にも幾つかの要件があるのですが、

  • その年の年末12月31日時点で、6か月以上にわたって身体の障害により寝たきりの状態で要介護状態にある方

を介護する場合には特別障害者控除の対象になりえます。

老人扶養控除

扶養をしている家族が70歳以上であれば同居していなくても老人扶養控除の対象になります。

その対象となるのは?

以下の全てに該当するのであれば、老人扶養控除の対象になります。

  • 配偶者以外の親族
  • 控除対象親族のうち、年齢が70歳以上の方
  • 納税者と生計を一にしている方
  • 年間の合計所得金額が38万円以下(年金収入が158万円以下)

注意:青色・白色申告者の専業従事者を除く

合計所得金額

給与収入ー給与所得控除(65万円)

Point !

同居していなくても、祖母や祖父母の生活の大きなところを支払っているのであれば、老人扶養控除の対象になりえますので、詳しくは国税局へお問い合わせください。

寝たきりや認知症の方の場合

要介護認定の認知症の方で以下の3つの全てに該当する場合には、老人扶養控除・障害者控除・特別障害者控除の対象になります。

  • 満65歳以上の方
  • 寝たきりや認知症で障害者に準ずると認定された方
  • 精神障害者保健福祉手帳・身体障害者手帳の交付を受けた方

同居老親族

老人扶養親族の中で納税者またはその配偶者の直系の父母・祖父母などで、納税者またはその配偶者と常に同居している方は同居老親族となります。

同居老親族は老人扶養控除の額がさらに増額されます。

住宅特定改修特別税額控除

これはバリアフリー化をするための控除でバリアフリー改修工事とも呼ばれています。

その対象となるのは?

細かな要件は他にもあるのですが、工事をする者が、以下のどれかに該当しており、なおかつ費用が50万円を超える工事でなければなりません。

  • 50歳以上
  • 要介護・要支援
  • 所得税法上の障害者
  • 高齢者等と同居
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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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