困るタイプの高齢者(利用者) 受け入れ編

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困る利用者

私のようにサイトを運営する方でしたら、どういった言葉で検索され、サイトに辿り着いたのかというのは簡単に知ることができると思います。

「高齢者・老人・利用者」とともに検索される語句の中で圧倒的に多いのが、

  • モンスター
  • クレーム
  • 迷惑

といった、高齢者を少し嫌悪的に思っているような語句です。

私の運営する「介護士目線」は、表面的な介護についてだけを綺麗に述べている他のサイトや書籍とは違い、あくまで正直な介護士の目線をお伝えしていきますので、正直な意見で気を害すような方はここから先は読まないことをおすすめします。

今回の記事では、「受け入れの際に困る高齢者」についてをお伝えします。

受け入れとは?

すでにケアマネージャーが付いている高齢者が、新たに施設などを利用するには、

  • アセスメント
  • 契約

の二つが必要になってきます。

アセスメントとは、利用者の現在の状況をもとに、その利用者に対し提供する介護サービスをどういったものにしていくか、ということを知るための入所前の調査のようなものです。

このアセスメントは、事前訪問や事前調査などとも呼ばれ、主に利用を希望されている高齢者の自宅にて行います。

そして、アセスメントの後に契約をすれば、そこからはその新たな施設の利用が可能となります。

高齢者のタイプ

アセスメントでは、介護が必要なご本人とそのご家族に伺うことで調査を進めていくのですが、一概に高齢者といっても様々で、色々なタイプの方がいます。

ここからは、施設を利用する前のアセスメントにおける高齢者の困るタイプについて説明していきます。

「そもそも行くなんて言っていない」タイプ

これは家族が決めた介護サービスの利用を、ご本人はまったく納得していないということで、後々のトラブルにつながることが多いという特徴があります。

父「俺の知らないところで、何勝手に話を進めているんだ!俺はそんな施設になんか絶対に行かないぞ」

娘「そんなこと言ったって、私たちだけじゃもう見切れないわよ」

父「誰も見てくれなんて言ってないぞ。俺は一人でもやっていけるから放っておいてくれ」

こういった方は入所も大変なら、入所後も大変です。

何が大変って、職員が言うこと成すこと全てに反抗的な態度をとってきます。

そこから介護職員との信頼関係を築くには、それ相応の時間を要しますし、トラブルを避けるがあまり、結果的に我儘の塊のような利用者になるケースが殆どです。

正直、個人的にもっとも苦手なタイプです。

「そもそも行くなんて言っていない」タイプの方は、割とクリアな男性の高齢者に多く見られます。

「帰りたい」タイプ

これは入所前までは良かったものの、入所してからの状況が認識できず、強い帰宅願望を伴ってしまうという特徴があります。

主に認知症の方に多く見られますが、認知症の方でも大きく3つに分類できます。

「騙された」タイプ

これはどちらかというと軽度の認知症の方によく見られます。

母「私はあなた(娘)のことを大切に大切に育ててきたのに、なんであなた(娘)は私にこんな仕打ちをするの?」

娘「大丈夫よ。ちゃんと約束の日になったら迎えに行くから」

母「本当にちゃんと迎えに来てくれるの?でも、私一人で家にいるのはなんでダメなの?」

娘「誰もお母さんの面倒をしっかりと見れないのよ」

母「私の面倒なんて誰も見なくたってちゃんとやっていけるから大丈夫よ」

こういったケースでは、「いつになったら娘が迎えに来るのか?」という焦りのような精神状態から「騙された」という茫然自失状態、人によっては、感情失禁や混乱状態へとつながることがあります。

「気がついたら」タイプ

これは入所後に「気がついたら施設にいた」といった、「なぜ自分がここにいるのか?」すらも認識ができていないないわりと重めの認知症の方によく見られます。

事前訪問の段階から、状況を理解することが難しく、少し恥ずかしがりながら、調査を受けてるといった行動が見られるのが特徴的です。

こういった方は、入所してからずっと落ち着くことができず、常に「帰りたい」という衝動に駆られています。

こういったケースは、介護施設などでは本当に多く見られるので、介護に携わったことのある方であれば、なんとなくは想像がつくと思われます。

実際に帰ろうとするタイプ

これは、大きなトラブルにもなりかねない最も危険なケースです。

場合によっては、ちょっとした隙に実際に施設から逃亡してしまうといったこともあります。

私が今まで働いてきた施設で実際にあった話としては、

  • 夜中に窓から逃亡し、コンビニエンスストアにいるところを通報によって確認された
  • 夜中に施設の石の柵を乗り越えて、警察によって保護された
  • 夜中に高速道路を歩いていたところを通報によって保護された

といったことが今までにあったようです。

特別養護老人ホームなどといった、大きな施設では暗証番号でドアが開くことになっていますが、職員の暗証番号を押す動きを盗み見て逃げ出してしまうといったことも聞いたことがあります。

特に、小規模のデイサービスなどでは、そういった暗証番号付きのドアの設置がないため、特別養護老人ホームなどと比べると危険度が格段に増します。

少し間違えれば、交通事故などの危険もあり、施設の存続にも影響するといったことも考えられます。

不衛生タイプ

これもわりと重めの認知症の方に多く見られるケースです。

  • 唾を吐く方
  • 便いじりがある方

こういった方の受け入れの際には、正直、現場のスタッフに対して申し訳ない気持ちになります。

介護士は、唾を吐く方に対し、常にエプロンをかけ、移動したコースを拭いて回らなければなりません。

便いじりなどは、唾以上に臭いが伴います。

家族の方も大変なのは理解できますが、不衛生タイプの方の介護は、本当に嫌なのが正直なところです。

まとめ

私が運営する「介護士目線」では、介護・高齢者に対しての好意的、協力的な意見も述べていますが、そうでない意見も正直に述べています。

それは、単に私の日頃のストレスの捌け口といったものではなく、介護というものを理解してほしいという気持ちからであり、介護士の世間的な地位向上と現場の介護士の離職率の低下、そして介護士にとって働きやすい世の中にしたいといった思いからでもあります。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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