どこの事業所でも頭を悩ませる「看護師人材不足」とその対策

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常勤の看護師がすでにいるところでは、特に大きな問題となってはいないかもしれませんが、派遣でつないでいるところや、応急措置的に対処している施設で「看護師人材不足」は、とても大きな問題です。

看護職員の不足・偏在は、施設だけに留まらず、病院、診療所、訪問看護ステーション、保健所などでも同様であり、医療ニーズが高まる現代において、とても大きな問題でもあるのです。

「看護士人材不足」の現状と背景

看護職員とは、保健師・助産師・看護師・准看護師を指し、その就業者数は平成25年末で約157万人となっています。
税・社会保障一体改革における推計において、団塊の世代が後期高齢者となる平成37年には、看護職員は196万人~206万人必要であるとされています。
就業者数は、年間平均3万人程度増加していますが、このペースで今後増加しても平成37年には3万人~13万人が不足すると考えられています。

確保

【参考:看護職員確保対策について

なぜ看護士が足りないのか?

厚生労働省の資料では、看護師が足りない理由としては、夜勤・交代制勤務などの厳しい勤務環境がその大きな要因とされていますが、データとして見てみると厳しい勤務環境がライフバランスに大きな影響を与えていることがわかります。

看護職員として退職経験のある者の退職理由

理由

【参考:看護職員確保対策について

潜在的看護職員

現在、看護職員として働いていない方々は、もう看護職員としては働きたくはないのでしょうか?
データとして見てみると、「看護職員として働きたい」と思っている方も多くいることがわかりますが、「看護職員としては働きたくない」という方も同等数いることがわかります。

看護職員として就業していない者の就労への意向等

看護職員として働きたい

【参考:看護職員確保対策について

ちなみに看護職員はどこで働いているの?

看護職員の八割以上は、病院・診療所で働いています。

就業場所別でみた看護職員就業者数

円率

【参考:看護職員確保対策について

今後の対策として

今後、必要となる看護職員を着実に確保するために、厚生労働省では平成26年6月に公布された「 医療介護総合確保推進法」に基づき、「復職支援」「離職防止・定着促進」に取り組んでいます。

平成23年

【参考:看護職員確保対策について

新たな看護職員確保に向けた施策の柱

① 看護職員の復職支援の強化
  • 看護師等免許保持者について一定の情報の届出制度を創設し、離職者の把握を徹底。
  • ナースセンターが、離職後も一定の「つながり」を確保し、ライフサイクルを通じて、適切なタイミングで復職研修等必要な支援を実施。
② 勤務環境の改善を通じた定着・離職防止
  • 医療機関による自主的な勤務環境改善活動を促進するとともに、医療勤務環境改善支援センターがワークライフバランスなどにも配慮した医療機関の取組をバックアップするシステムを構築。
③ 大卒社会人経験者の看護職への取り込み促進
  • 18歳人口が減少する中、大卒社会人を対象とした新規養成の拡充

ナースセンターの機能強化

平成27年10月1日より、看護師等免許保持者はナースセンターへの届出制度が創設され、ハローワークとの連携促進など、これまでの取組を更に拡充するとともに、こうした取組では対応できない対象者も含めて、総合的できめ細やかな復職支援を実施していくこととされています。

ナースセンター

【参考:看護職員確保対策について

厚生労働省より公表されている主な施策

ここでは、厚生労働省より公表されている看護師人材対策の主な4つの施策をそのまま掲載させていただきます。

復職支援

離職防止・定着促進

養成促進

財政支援

まとめ

看護師に関しては、どこの施設でも色々と頭を悩ませていることだと思います。
給料は介護士に比べ高く、派遣で雇えば更に高い支出となってしまいます。

私が以前に働いていた特別養護老人ホームでは、看護師を紹介したら、その者に15万を支給するといった会社からの通達がありましたが、その話を職場の看護師に話したら「私の働いていたところでは30万支給だった」と言っていたので、やはりどこも看護師の獲得には手を焼いているのではないでしょうか?

今後は看護に関わる法律そのものからの見直しも検討されており、今以上に看護師人材対策は活性化すると思われますが、逆にいってしまえば、看護師は今以上に良い待遇を受けられるかもしれないので、これを機に看護師に復帰してみるのも良いかもしれませんね。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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コメント

  1. 鈴木愛 より:

    看護士ではなく 正確には看護師です
    細かい事ですが 直した方が
    介護士や保育士は士ですが
    医師や看護師は師です

    • kumo より:

      ありがとうございます。
      読んでいてくれている方がいると思うととても励みになります。
      直せるとことを探し、直してみました。
      ありがとうございます。