厚生労働省のデータで見る「看護小規模多機能型居宅介護の実態」前編

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今回は、厚生労働省のデータで見る「看護小規模多機能型居宅介護の実態」と題して、平成28年3月16日に行われた介護給付費分科会の資料をもとに、看護小規模多機能型居宅介護の実態を前編と後編に分けて説明させていただきます。

この前編では、

  1. 事業所に関して
  2. サービスを利用する登録者に関して
  3. 事業所と登録者について

の3つのデータのまとめを掲載させていただきます。

今回の記事でも厚生労働省の資料を参考にわかりやすくまとめさせていただいたのですが、厚生労働省の資料はいつみても「とにかく見づらい」の一言に尽きますね。
ですので、写真を見やすく編集する作業に何時間も費やしてしまいましたが、写真がどうしても小さくなってしまうので、見にくい場合はパソコンで御覧ください。

まず、「厚生労働省のデータとは何なのか?」というところから説明させていただきます。

【参考:看護小規模多機能型居宅介護の サービス提供の在り方に関する調査研究 (結果概要)

複合型サービス(看護小規模多機能型)の内容とポイント
「介護サービスの種類」という記事では介護サービスの種類を説明させていただきました。 それでは、それぞれの介...

看護小規模多機能型居宅介護に関してのデータ

まず、調査方法に関してなのですが、厚生労働省の資料には、「質問紙を用いた郵送調査を行った」とあります。
この郵送調査に関しては、母集団:218事業所・発送数:215事業所とされており、利用者調査は登録利用者全数を対象にし、2,816件の有効票を回収したとされています。

事業所に関して

経営主体と事業開始年

  • 経営主体は、「営利法人」が40.8%、「医療法人」が24.2%、「社会福祉法人」が22.3%であった。

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事業開始年別 開始前の事業

  • 平成24年に事業開始した事業所では、事業開始前に「訪問看護ステーション」を実施していた割合は17.6%であったが、その後、増加、平成26年以降は約30%で推移している。

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事業開始前の小規模多機能型居宅介護の実施の有無

  • 事業開始前に小規模多機能型居宅介護を実施していた場合は「既存の建物をそのま ま利用」が52.3%、実施していなかった場合は、「新築」が78.3%であった。

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事業開設準備期間

  • 事業開設準備期間は「1年未満」が43.9%、「1年以上2年未満」が33.8%であった。

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指定訪問看護事業所の指定の有無

  • 指定訪問看護事業所の指定は、「受けている」が70.7%であった。

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同一開設主体・関連法人の運営施設・事業所

  • 同一開設主体・関連法人で実施している事業は、「居宅介護支援事業所」が73.9%、「該当なし」が5.1%であった。

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登録定員の分布と平均利用登録者数

  • 登録定員は、平成26年は登録上限であった「25人」が101事業所であったが、平成27年は上限が「29人」とされ、73事業所が29人としていた。
  • 事業開始年別平均利用登録者数をみると、事業実施期間が長いほど利用登録者数が多かった。

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サービスを利用される登録者について

登録者の年齢と性別

  • 登録者の年齢は、平均84.0歳、性別は「女性」が69.6%であった。

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世帯構成

  • 世帯構成は「独居」が36.5%であった。

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要介護度

  • 要介護度は、「要介護3以上」が62.4%、平均要介護度は3.11であった。

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認知症高齢者の日常生活自立度

  • 認知症高齢者の日常生活自立度は、「IIIa~M」が49.1%であった。

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開始前の居場所

  • 利用開始前の居場所は、「利用者宅」が59.0%、「入院」が28.0%であった。

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事業所利用のきっかけ

事業所利用のきっかけは、「居宅介護支援事業所からの紹介」が32.2%で、そのうち「他法人」が57.9%であった。

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事業所と登録者の関係について

利用登録者数

  • 利用登録者数は、平成26年は平均16.7人、27年は18.9人と増えていた。

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登録定員・利用登録者数の増減

  • 平成26年と比較して、平成27年では登録定員が「増加」の事業所が47.0%、登録者数が 「増加」が55.6%であった。

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1年間の利用終了者の有無と理由別でみた1年間の終了者数

  • 過去1年以内の利用終了者は「有」が98.1%で、1事業所あたり平均8.6人の利用終了者がいた。理由別終了者数をみたところ、「入院」による終了が1事業所あたり平均3.1人、「在宅死亡」が2.0人であった。

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在宅死亡者がいた事業所、 事業所内看取りを行った事業所の割合

  • 在宅死亡による終了者がいた事業所が65.6%、事業所内での看取りがあった事業所が46.5%であった。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。