高齢者に関しての興味深い話 第1章

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超高齢化社会

今回はいつもとちょっと変わった記事で「高齢者に関しての興味深い話」をしていきたいと思います。

というのも、内閣府の平成27年版の高齢社会白書(概要版)平成26年度高齢化の状況及び高齢社会対策の実施状況を読んでいて、とても興味深かったので記事にしてみました。

(ここからは私なりの言葉でできるだけわかりやすく表などを使い説明させていただきます。)

平成26(2014)年10月1日現在の日本の状況

  • 総人口:1億2,708 万人
    ・65歳以上:3,300 万人(過去最高)
    ・男性:1,423 万人
    ・女性:1,877 万人
  • 総人口に占める 65歳以上の割合:26.0%
    ・65~74 歳:13.4%
    ・75 歳以上:12.5%

このことからもわかるように今現在で4人に1人が65歳以上ということになります。

さらに、10人に1人は75歳以上というから驚きですよね。

私が働いている介護施設では利用される方の7割ほどが女性ですが、「65歳以上の女性人口 100 人に対する男性人口は75.8人」というのを見て「では、他の男性はどこに行っているのだろうか?」と考えてしまいました。

多分、家族介護をするにも男性の方が大変に思えますが、どこの施設でも女性利用者のほうが圧倒的に多いというのは一体なんなのでしょうか?

平成72(2060)年には

ずっと先のことなのでちょっと見当もつきませんが、このままいくと平成72(2060)年には、2.5人に1人が65歳以上、4人に1人が75 歳以上となるようです。

高齢化の推移と将来推計
平成27年32年42年52年62年72年
総人口1,26
億人
1,24
億人
1,16
億人
1,07
億人
0,97
億人
0,86
億人
高齢化率26.8%29.1%31.6%36.1%38.8%39.9%

そしてこのままいくと平成 72(2060)年には、高齢者 1 人に対して現役世代(15~64 歳)1.3人で 1 人の高齢者を支える社会が到来するようです。

ちなみに平成26(2014)年は、高齢者 1 人に対して現役世代(15~64 歳)2.4 人。

2.4人でも介護業界はもうアップアップなので、これが1.3人になったら大変なことになります。

もちろん介護ロボットなどの介護の機械化が進むとは思われますが、入浴介助の機会以外で、何かしらの「介護の機械化」を見たのは私は一度しかありません。

それはリフトと呼ばれる体を持ち上げ、車椅子などに移乗させるためのものですが、実際のところは「楽だけど本当に重たい利用者以外にも使っていたら業務が回らない」というのが現場の本音ではないでしょうか?

将来の平均寿命

平均寿命は平成25(2013)年現在で男性 80.21歳、女性86.61歳となっていますが、「平均寿命と将来推計」では、平成 72(2060)年には、男性84.19歳、女性90.93歳となり、女性の平均寿命は90歳を超えるとされています。

平均でこの年齢だとご長寿と呼ばれる方はいくつくらいになっているのでしょうか?

そしてそれを支える医療や介護というものは一体どうなっているのでしょうか?

ちなみに、2015年7月7日の時点での国内最高齢は名古屋の112歳の小出さんだそうです。
そして、同時に世界最高齢でもあるようです。

さらに、WHO世界保健統計2015年版で平均寿命を調べてみたところ、

  • 男女平均:1位 日本
  • 男性平均:1位 サンマリノ(8位 日本)
  • 女性平均:1位 日本

とのことでした。

地域別にみた高齢化

では「地域別にみた高齢化」を見ていきたいと思います。

平成26(2014)年現在の高齢化率は、最も高いのが秋田県で32.6%、最も低いのが沖縄県で 19.0%となっているようです。

また、ここでは47都道府県の47位、46位、45位も同時に表にしてみました。

 総人口65 歳以上の人口高齢化率
1位東京都
13,39万人
東京都
301万人
秋田県
43.8%
2位神奈川県
9,09万人
大阪府
226万人
青森県
41.5%
3位大阪府
8,83万人
神奈川県
211万人
高知県
40.9%
45位高知県
0.73万人
佐賀県
0.25万人
滋賀県
32.8%
46位島根県
0.69万人
島根県
0.21万人
愛知県
32.1%
47位鳥取県
0.57万人
鳥取県
0.17万人
沖縄県
30.3%

ここで興味深いのが、平成52年までの高齢化率の伸びの推移に関してです。

  1. 北海道    12.6%
  2. 青森県    12.5%
  3. 神奈川県 11.8%

北海道は現在の高齢化率が28.1%で、26年後の平成52年には12.6%上昇し40.7%と全国で2位になり、青森県は現在の高齢化率が29.0%で、26年後の平成52年には12.5%上昇し全国でも1位になります。

過去最高となった社会保障給付費

社会保障給付費全体については、平成24(2012)年度は過去最高の水準の108兆5,586億円となりました。

また、社会保障給付費の国民所得に占める割合は、昭和45(1970)年度の5.8%から30.9%に上昇とものすごい勢いで増えていっています。

そして気になるのが、社会保障給付費のうちの高齢者関係給付費についてです。

平成24(2012)年度の高齢者関係給付費は74兆1,004億円とのことなので、なんと社会保障給付費に占める高齢者関係給付費の割合は68.3%と社会保障給付費全体の半分以上なのです。

世界と比べてみると

先進諸国の高齢化率と比較すると、我が国は1980 年代までは下位、90 年代にはほぼ中位であったが、平成17(2005)年には最も高い水準となりました。(図 1 – 1 – 7)

世界の高齢化率

この図を見ていると段々と不安になっていませんか?

このままいくと将来の日本はどうなってしまうのでしょうか?

データで見る諸外国

以下の表は 厚生労働省ホームページにある諸外国における近年の社会保障制度改革の主要動向にある2000年、2001年の社会保障データ基礎資料を参考に作らせていただきました。

私の探し方が悪いのかもしれませんが、これよりも新しいものが見つからず少し古いものになってしまうので現在は違うのかもしれませんので参考までにご覧ください。

国名ドイツフランスアメリカイギリススウェーデン日本
合計特殊
出生率(人)
1.361.902.131.651.541.33
高齢化率15.8%16.7%7.0%15.7%3.2%17.4%
乳幼児
死亡率
4.5%4.4%7.0%5.6%3.2%3.2%
平均寿命
男性(歳)
74.075.073.674.776.778.1
平均寿命
女性(歳)
80.082.579.279.681.884.9

※合計特殊出生率は「15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」で、次の2つの種類があり、一人の女性がその年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数に相当する。【参考:厚生労働省

世界の介護事情

ここから ↓ はちょっとつまらない文章になってしまいますので、少しでも「読みにくい」と思うようでしたら次の記事「高齢者に関しての興味深い話 第2章」をご覧ください。

財源で見る介護

  • ドイツ
    介護保険(保険料のみ)〔2000年〕
    保険料:1.7%(医療保険料上乗せ・労使折半)
  • フランス
    国庫負担(一般拠出金(CSG)が財源)が約3分の1、県負担が約3分の2
  • アメリカ
    公的介護保険制度はなく、医療制度の一環として一部の介護サービスを保障(メディケア・メディケイド)
  • イギリス
    公費(地方自治体の一般公費)
  • スウェーデン
    公費(市税等)
  • 日本
    介護保険(保険料+公費)〔2003年3月まで〕
    保険料:約2,900円(65歳以上の被保険者の全国平均)

給付で見る介護

  • ドイツ
    施設・在宅サービスいずれも、福祉サービスを対象に、保険給付額の範囲内で給付される。範囲外は全額自己負担(部分保険)。現物給付より低額の現金給付あり。
  • フランス
    ホームヘルプサービス等の在宅サービス、老人ホームや低家賃のケア付き賃貸住宅の施設サービスが給付対象。要介護度に応じて手当額は増加、所得に応じた定率の一部負担あり。
  • アメリカ
    施設サービス(ナーシングホーム):
    ・100日まではメディケアがカバー。それ以降、 資産を費消した場合にはメディケイドがカバー。
    在宅サービス:
    ・訪問看護等医療サービスに該当するサービスにつきカバー。
  • イギリス
    地方自治体ごとに異なる。
  • スウェーデン
    介護サービスの利用者負担額は各市において決定される。介護の必要度及び収入の多寡が考慮される場合が多い。
  • 日本
    施設・在宅について、介護費用の1割を自己負担。原則、現物給付。

この続きは「高齢者に関しての興味深い話 第2章」でまた続きを書かせていただきます。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。