高齢者に多い事故 製品編

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ガスコンロ

最近は高齢者の事故が頻繁に取り上げられています。

動画サイトなどで「高速道路」「逆走」で調べるとかなりゾッとするものもでてきます。

自宅での介護が推し進められている昨今、高齢者による自宅内外での事故も増加傾向にあり、家族の方のなかには火の元や転倒にハラハラしている方も少なくはないのではないかと思います。

身の回りにある製品による死亡・重症・後遺障害などの危害が発生した重大な事故は年間約1000件も発生しています。

今回の記事では、経済産業省商務流通保安グループ製品安全課製品事故対策室の資料をもとに高齢者に多い製品事故について説明していきます。

高齢者に多い製品事故

ここで取り上げるものは、若く健常な方であれば実感がわかないようなものもあるかもしれませんが、実際のところかなり多い製品事故です。

ガスコンロ

火に近づきすぎて衣服に着火

事例:2011年1月、ガスコンロ周辺を焼く火災が発生し80代の女性が死亡した。

原因:調理中、衣服に火が燃え移ったために火災に至った。

火を消し忘れて火災

事例:2013年6月、70代の女性宅でガスコンロ周辺を焼く火災が発生した。

原因:天ぷらを調理した後、火を消し忘れたため。

未使用のガス栓を開いて火災

事例:2012年5月、70代の女性宅でガスコンロを使用中、コンロとその周辺を焼く火災が発生した。

原因:使っていない側のガス栓を誤って開いたため保護キャップに生じていたひび割れからガスが漏れたため。

対策として

ガスコンロ事故

上の写真から、ガスコンロの事件数のうち、油が関係してるものが全体の半分以上を占めていることがわかります。

2012年11月から、万が一グリル内の魚などに引火した場合でも炎を抑える「炎あふれ防止機能」か、異常な温度上昇を検知する「過熱防止機能」が業界標準として搭載されていますので、古いものから新しいものにするのは防止だけでなく安心にもつながります。

暖房便座

これらの事例には要注意!

  • 水漏れを花瓶で受けて使用を継続している
  • 便座スイッチを入れているのに冷たい

使用中に低音やけど

事例:2011年1月、60代女性が暖房便座に30分ほど座っていたら低音やけどを負った。

原因:「低音」より少し高めに設定された便座の上に長時間座っていたため。

注意すべきポイント

  • 高齢者や体の不自由な方、介護が必要な方などが試用するときには、取扱説明書どおりに「低」や「切」に調節して低音やけどに注意してください。
  • 糖尿病などでは、熱さを感じにくくなることがあるため、特に気をつけてください。

暖房便座

少しでも異常を感じたら

温水洗浄便座工業会:052-935-7983(後援:経済産業省)

介護ベッド用手すり

隙間にはさまれて死亡

事例:2013年3月、90代の女性が介護ベッドと手すりの間に首を挟まれて死亡した。

原因:安全対策として使用する隙間をふさぐための部品を装着しないベッドの頭側ついたて部分と手すりの隙間に首が挟まったため。

踏み台

地味にも思える事故ですが、これが本当に多く、私の祖母も棚にある荷物を取ろうと踏み台の天板から転落し、腰椎圧迫骨折をしました。

バランスを崩して落下

事例:2012年10月、80代の男性が踏み台の天板に乗って自動車の屋根を拭いていたところ、右側に転倒し重症を負った。

原因:バランスを崩して転倒したため。

高齢者以外にも多い事故

重大製品事故 TOP10!

重大製品事故トップ10

ランキング以外でも

リコール対象製品による事故

重大製品事故の約1割がリコール対象製品による事故です。

製品に欠陥・不具合があり、安全に使用できないことがわかった場合、事故を防止するため、製造・輸入事業者がリコールを実施し、対象製品の回収・修理・交換を行います。

重大事故が再発している

重大製品事故によるリコール

これを確認するだけで

製品安全4法では、危害が発生する恐れがある製品を指定し、 技術基準に適合させた製品には、PSマークが表示されています。

つまり、危険なことになるかもしれない製品に対して、技術によりできるだけの安全を配慮したことを証明するのが PSマーク なのです。

身の回りにあるPSマーク

まとめ

重大製品事故の原因は主に以下の3つとなります。

  • 製品の欠陥や不具合
  • 使用者の不注意や誤った使い方
  • 製品を長期間使用し続けること

これらを防ぐには

  • 製品事故やリコール情報を確認する
  • 取扱説明書や注意表示をよく読む
  • 異常を感じたら、使用を中止し、メーカーや販売店に連絡する

といった「製品を知る」という意識がとても大切になります。

最近では、オークションで中古のものを購入したり、デザインを重視し海外のものを購入する方も増えているとは思いますが、やはり安全な製品を選び、正しく使うためには相応の注意も必要になります。

日本製のもので新しいものは、法律による製品安全規制がより新しく、消費者へ安全情報の提供も義務つけられているだけではなく、製品に事故が起きたときには消費者への対応もあります。

高齢者の事故対策として

先ほどもお伝えしましたが、私の祖母は踏み台の天板に乗っかり棚にある荷物を取ろうとして転倒し、腰椎圧迫骨折をしました。

今では元気ですが、やはり痛みは残っているようですし、今でもそのときのことを後悔しています。

歩けなくなるほどの骨折などになると、そこから身体機能の低下につながってしまうだけでなく、認知症状を引き起こすこともあります。

ですので、そうなる前に大切なのは、家族による声をかけやすい環境を作ること、そして常日頃からのコミュニケーションです。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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