人間関係で困るまえに知っておきたい「介護業界でうまくやっていく秘訣」

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以前の記事「人員不足で悩むなら理解したい「介護とメンタルヘルス」」でもお伝えしたことですが、介護は心が大きく関係している業種であり、それゆえに心労が絶えないというのが一つの特徴でもあります。

どの職業でも心労が絶えないということは言えますが、介護は様々な仕事の中でもダントツなのは、以下の厚生労働省の「社会福祉・介護事業における労働災害」の表を見ていただくとすぐにわかります。

今回の記事では、心の疲れをためることなく介護業務を続けるための極意を私なりに説明させていただきます。

メンタルヘルスについて

まず、理解しておきたいのが、どこの事業所に行ったとしても、介護という仕事を始める以上は、どうやっても煩わしい人間関係があるということです。
では、ここからは、以前の記事「人員不足で悩むなら理解したい「介護とメンタルヘルス」」を参考に説明をさせていただきます。

介護と精神障害

精神障害も事故と同様に労働災害であり、事故とともに年々増加している傾向にあります。

介護現場における精神障害の労災請求件数は増加しており、業種別にみても多い。 メンタルヘルス対策に取り組むことは労災予防のみならず、人材確保のためにも重要。【参考:社会福祉・介護事業における労働災害

労災請求

【参考:社会福祉・介護事業における労働災害

精神障害の労災請求件数の多い業種 ベスト3

  1. 社会保険・社会福祉・介護事業:140件
  2. 医療業 :95件
  3. 道路貨物運送業 :84件

また、平成26年度の精神障害の労災請求件数の多い職種としても、 介護サービス職業従事者は62件と全体でも6位に位置しています。

なぜ心労が絶えないのか?

介護は、労災請求してまで精神障害を訴える職員が年々増加しているという特徴をもつ仕事ですが、その原因は職員間の人間関係施設側(事業所側)との関係の悪化介護という仕事のリスクなどが大きく関係していると思われます。

職員間の人間関係

「夜勤を続けていると心が段々とすれていく」なんて話を聞いたことはありませんか?
やはり夜勤が体に及ぼす影響は大きく、体はそれを敏感に感じています。
ですので、イライラとしている職員意地悪な職員に夜勤をしている職員が多いのも不思議なことではないのです。

では、ここで夜勤に関する記事を転載させて頂きます。

ニコニコニュースより

人生が崩壊する!? 昼夜逆転の生活が「体に悪い」理由10個

  1. 感情コントロールの低下
  2. 意欲の低下
  3. 記憶力の低下
  4. 思考能力の低下
  5. 免疫力の低下
  6. 生活習慣病リスクの増加
  7. 循環器系機能の低下
  8. 身体回復機能の低下
  9. 慢性疲労症候群の発現
  10. 骨粗しょう症リスクの増加

【参考:ニコニコニュース

MY CODE(マイ コード)より

研究グループは、米国の看護師健康調査に登録している人のうち、22年間に渡り調査に答えている約7万5000人分のデータを基に、交代性夜勤が健康や寿命へ与える影響を詳細に分析しました。

1988年から2010年の22年間で、対象者のうち約1万4000人が死亡し、そのうち約3000人は心臓や血管の病気で亡くなり、約5400人はがんで亡くなりました。
交代制夜勤のある人は、全く夜勤の無い人よりも11%全体の死亡率が高く、中でも夜勤を6~14年続けている女性は、心臓や血管の病気による死亡率が19%、15年以上続けている人は23%高いという結果が見られました。

【参考:MY CODE(マイ コード)

施設側(事業所側)との関係の悪化

これは、介護事業所で何年か働いたことのある方であればピンとくるかもしれませんが、介護という仕事は現場側と経営側に大きな溝が生まれてしまいがちです。
つまり、現場側の考えは経営側には理解されにくく、経営側の考えは現場側に理解されにくいのです。

次に見ていきたいのが、以前の記事「介護職員の退職と人材確保について」の中から、「過去働いていた職場を辞めた理由」についてです。

過去働いていた職場を辞めた理由

離職時には、結婚・子育てや、職場の方針や人間関係などの雇用管理のあり方がきっかけとなっている。【参考:厚生労働省 介護人材の確保について

過去働いていた職場を辞めた理由

【参考:厚生労働省 介護人材の確保について

退職を希望する多くの職員は、面倒な波風を立てないようにするため、家族のことや住まいのこと、金銭的な問題などを退職の理由とします。
ですが、ここで見ていただきたいのが、上の表の2番目に多い「法人、事業所の理念や運営のあり方に不満があった」という理由です。
この「法人、事業所の理念や運営のあり方に不満があった」という理由の多さは、現場側と経営側にある大きな溝を表しているのではないでしょうか?

介護という仕事のリスク

介護は、利用者に直に接するため、リスクの多い仕事といえます。
サービスとして、お客様に直に接する仕事というのは数多くありますが、相手が高齢者ということ、肉体労働であること、医療福祉というフィールドで現場は駒であるということ、とにかく給料が安いということなどを考えると、とりわけリスキーな仕事なのではないでしょうか?

利用者からも、その家族からも、看護士からも、上司からも八つ当たりされ、指図をされ、ひたすら動きまわらせられるなんてことも珍しくはありません。

そこに加えて、イライラとしている職員や意地悪な職員とともに働かなければならず、一生懸命に働いたところで、大した給料ももらえないという介護って一体なんなのでしょうか?

うまくやっていくコツ

そんな介護でもうまくやっていくコツというのは存在します。
私が常に意識していることは以下の6つですが、今のところ基本的にはどこにいってもうまくやっていけていると思っています。

  1. 人が面倒臭がることを積極的にやる
  2. 余計なことは言わない
  3. いつもみんなと仲良く働けることを意識する
  4. どんな時もできるだけポジティブに考える
  5. 効率の良さを意識する
  6. 挨拶はこまめに常にしていく

解説

  1. 皆が面倒臭がる仕事をやってくれる職員というのは常に重宝されるはずです。
    ただ、自分が先にまいってしまわないようには気をつけてください。
  2. 陰口や愚痴はやはり自分の運を少しづつ放出してしまいます。
    また、「誰が言った」「何を言った」といったところからトラブルになってしまうことは多いので、できるかぎりそういった場では聞く側にまわることをおすすめします。
  3. 一緒に働く仲間とできるだけ仲良く働けることを意識することで、利用者だけではなく、他の職員ともうまくやっていけるはずです。
    ちなみにそんな私でも、ある職員から3ヶ月無視され続けましたが、最後はその職員とも仲良くなれました。
  4. どんな時もできるだけポジティブに考えることは大切です。
    「まいっか」というのも一つのポジティブシンキングです。
    また、ポジティブな人のところには人が集まるものですし、「笑う門には福来たる」ものです。
  5. 介護は常に人材不足ですので、どれだけ効率かということが常に求められています。
    同時に、少ない職員数でたくさんの高齢者を見るわけですから、効率が悪いというのはいうのは職員間の不仲にもつながってしまいがちです。
    次に何をするのかを常に意識することが、介護という仕事での世渡りの秘訣なのです。
  6. 「挨拶だけしていればどうにかなる」なんてことが言われるほど挨拶は大切です。
    これは施設側の方からしても一目置かれるだけでなく、介護という仕事のチームワークという点でも大切なことです。
    挨拶を重んじる方は、挨拶をしないことを気にしますし、挨拶は協力意識の表れでもありますので、これだけは大切にしたほうが身のためですよ。

まとめ

今回の記事は、心の疲れをためることなく介護業務を続けるための極意を私なりに説明させて頂きました。
これは、新しい職場が決まった新入社員でも同じことが言えます。
ただ、新入社員の場合では、もう一つ「知ってるということを隠す」というのも大切なことです。
これは逆で考えるとわかることなのですが、新しく来た職員の研修をしている時に、その新しい職員が「あーでもない、こーでもない」と先輩職員に楯突くような発言をしたら、人間関係の構築が悪いところからのスタートとなってしまいます。

やはり「長いものには巻かれろ」「郷に入れば郷に従え」といったもので、うまくやっていくには、そこのルールに従う必要があるのです。
それが、大きな間違いだとしたら伝えるべきだとは思いますが、それが「指摘」となっては、やはりうまくいくものもうまくいかなくなってしまいます。

経験のある職員は、効率の悪さやその仕事っぷりに目がいってしまいがちですが、何かを伝えるにしても、変革を求めるにしても、信頼関係を構築しなければ単なる反発因子でしかありません。

その職場を本当に良くしたいのであれば、入社から半年は黙って我慢し、信頼関係が出来上がったところでゆっくり改革をしていくのが、足並みを合わせるという点でも最も効率的なのではないでしょうか?

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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