介護士ができる医療行為の範囲について

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年々高まる医療ニーズの波は、いまや介護業界にて当たり前のように押し寄せています。
中規模以上の施設であれば胃ろうの方、小規模でさえも尿道カテーテルの方など、医療行為が必要な方は多く存在しています。

ですが、介護スタッフではそのほとんどができないことになっています。
それもそのはずで、医師や看護士ではないからです。

では、介護スタッフはどこまでがオッケーなラインなのでしょうか?

介護スタッフが対応可能な医療行為

介護施設で医療行為を必要とする方は多く存在しています。
ですが、介護のニーズに対応する看護士や医師の確保は困難なため、以前から介護士が何かしらかの医療行為をしていました。

一部の医療行為を解禁

みなさんもご存知のことかと思われますが、2012年4月より、痰の吸引や経管栄養の処置などの医療行為を介護職員がしても良いということになりました。

もちろん、全ての介護職員ができるというわけではなく、都道府県または登録期間が実施する研修を修了し、認定特定行為業務従事者認定証の交付を受ける必要があり、実施にあたっては、医師や看護職員との連携体制や家族の同意、医療者による監督も必要になります。

で、普通の介護スタッフはどこまでできるの?

実際に、介護スタッフはどこまでの医療行為をしても良いということになっているのでしょうか?

東京都医師会の資料では、以下の16点があげられています。

  1. 腋下外耳道体温測定
  2. 自動血圧測定
  3. パルスオキシメーター装着
  4. 軽微な傷のガーゼ交換
  5. 軟膏塗布
  6. 湿布貼付
  7. 点眼
  8. 鼻腔噴霧
  9. 一包薬・舌下錠の内服
  10. 座薬挿入
  11. 爪の手入れ
  12. 口腔清掃
  13. 耳垢除去
  14. ストーマ排泄物の処理
  15. 自己導尿補助
  16. 市販薬浣腸

【参考:東京都医師会

じゃあ、普通の介護スタッフがしてはいけないことは?

ちなみに介護スタッフがしてはいけない主な医療行為が以下の6点です。

  1. 褥瘡の処置
  2. 血圧の測定
  3. 吸入の処置
  4. 胃ろうの処置
  5. 点滴の管理
  6. 摘便

まとめ

現在、介護スタッフができる医療行為のほとんどが、以前まで「してはいけないこと」でした。
それが、医療ニーズの増加と看護士不足などによってだいぶ緩和されたことにより、今では医療行為としての認識もないほど当たり前のようになっています。

例えば、口腔ケアや爪切りや耳掃除も、2005年の厚生労働省より通知がでるまでは不確かな医療行為であり、10年以上介護を仕事としている方であれば、「これって医療行為なの?」と考えたり迷ったりしたことがあるのではないでしょうか?

どれだけの介護スタッフが痰の吸引や経管栄養の処置などをしているのかという資料は見つからなかったため、実際のところはわかりませんが、今後も介護スタッフの医療行為の幅は広げられていくとされています。

ですが、研修等をしっかりと受けていても医療従事者でない介護スタッフが医療行為をするというのは、やはり少し不安もあるのではないでしょうか?
これに関しても実際のところをまとめたような資料が見つからないため、はっきりとしたことは言えませんが、少なくともリスクを伴うことだと思います。

ただ、現実的にはしなければ追いつけないほどの医療ニーズの大波が来ていることも確かなことであり、少々複雑な気持ちになります。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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