内閣府のデータで見る「恐ろしいほどの人口減少化・過疎化にある日本」

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他国では類を見ないほどの超高齢化にある日本ですが、少子化と高齢化は多くの先進国でも見られます。
このままでは、どんどんと日本人が少なくなるだけではなく、三大都市圏への人口集中による地方の過疎化など様々な問題が生じるとも言われています。

では、なぜ首都圏に人が集まってしまう傾向にあるのでしょうか?
世界で見たら、これは日本だけなのでしょうか?
それに対し、国はどんなことを考えているのでしょうか?

今回の記事では、内閣府のデータをもとに少子化・三大都市圏への人口集中についてを説明させていただきます。

人口に関するデータ

日本の出生数・出生率推移

以下の「人口動態統計」の表からもわかるように、出生数・出生率は1970年代半ばから長期的に減少傾向にあります。
また、合計特殊出生率(一人の女性が一生に産む子供の平均数)は人口規模が維持される水準を下回る状態が約40年も続き、100年後には人口が約半分以下、14歳以下の年少者が390万人しかいなくなってしまうと予想されています。

出生数及び合計特殊出生率の年次推移shusseisuu-

【参考:内閣府 まち・ひと・しごと創生長期ビジョン

人口移動の状況

地方から大都市への人口の大移動は、これまで3度ありましたが、最も大きな人口移動は、1960年から1973年頃までに起きた第1人口移動期で、主に東京圏への移動でした。

  • 第1人口移動期 (1960~1973 (オイルショック))
  • 第2人口移動期 (1980~1990年代 (バブル崩壊))
  • 第3人口移動期 (2000~)

三大都市圏及び地方圏における人口移動(転入超過数)の推移 三大都市圏

【参考:内閣府 まち・ひと・しごと創生長期ビジョン

では、なぜそこまでの大移動が起きてしまったのでしょうか?
その主な理由は、

  • 学業:入学・進学・教育
  • 仕事:就職・転勤・転職・家業継承
  • 住宅事情:結婚・離婚・死別・親と同居・子と同居

の3つが主なところですが、やはり総合的に考えると「便利」ということなのでしょうか?

国土全体での人口の低密度化と地域的偏在

では、三大都市圏に集中した結果、他の県は一体どうなったのでしょうか?

現在、日本の中で「居住地域」と呼ばれる人が住む地域は、国土の約5割となっており、全国を1k㎡毎の地点でみると、2050年には現在の居住地域の6割以上で人口が半分以下に減少し、2割の地域では誰も住まなくなってしまうということが予想されています。

また、人口規模が小さくなるにつれて人口減少率が高くなる傾向が見らため、現在人口1万人未満の市区町村ではおよそ半分に減少するとも予想されています。

2010年を100とした場合の2050年の人口増減状況 地図で見た人口減少率

市区町村の人口規模別の人口減少率
市区町村の人口規模別

【参考:内閣府 まち・ひと・しごと創生長期ビジョン

首都圏への人口集中を世界と比較してみる

首都圏への人口集中を諸外国と比較すると、日本のように首都圏の人口比率が高くかつ上昇を続けている国は韓国の他にはみられないということがわかっています。
諸外国でも国の大きさが首都圏に人が集まるのは、日本と韓国だけなのはなぜなのでしょうか?
国の大きさでは、日本が37万k㎡に対し、ドイツは35万k㎡とさほど変わりはなく、緯度ではアメリカ・中国・イタリアなどが日本とほぼおなじ緯度です。

東アジア諸国との比較

東南アジア諸国との比較

欧米諸国との比較

欧米諸国との比較

東京圏への転入超過

東京圏への転入超過数の特徴としては、20-24歳、15-19歳が大半を占めており、その主な理由として大卒後・就職時・大学進学時の転入が考えられています。

また、東日本大震災後に東京圏への転入超過数は減少したとされていますが、2013年は震災前の水準を上回っており、東京圏への転入は依然として拡大傾向にあります。

転入と転出

【参考:内閣府 まち・ひと・しごと創生長期ビジョン

まとめ

国としては、「地方は人口減少を契機に、人口減少が地域経済の縮小を呼び、地域経済の縮小が人口減少を加速させるという負のスパイラルに陥るリスクが高い」ということから、「人口減少克服・地方創生のためには、3つの基本的視点から取り組むことが重要」としています。

その3つとは、

  1. 「東京一極集中」の是正
  2. 若い世代の就労・結婚・子育ての希望の実現
  3. 地域の特性に即した地域課題の解決

としており、「しごと」が「ひと」を呼び、「ひと」が「しごと」を呼び込む好循環を確立するとともに、その好循環を支える「まち」に活力を取り戻すとして、まち・ひと・しごと創生総合戦略というものを打ち立てました。

ただ、やはり気になってしまうのは、海外ではなぜ首都圏に人口が移動しないのかということです。
ここには、もともとの国民性や文化などがあるのかもしれませんが、ネット社会となり、自宅で「便利」が簡単にできてしまう時代です。

地方をもっと活性化することは、簡単にはいかないかもしれませんが、地域経済の縮小を食い止めるためにもどうにか頑張ってほしいものです。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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コメント

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