迫り来る介護業界の暗黒期「団塊の世代」特徴と説明編

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これはつい先日、私は夕食をとるためにあるお店に入った時のことです。
私の座っていた斜め前の席に65歳くらいの男性が座りました。

その65歳くらいの男性は、しばらくキョロキョロと周りを見回すと、「注文いいか?」と目の前にいる店員に声をかけました。
注文の品が届いてからも食べてはキョロキョロと周りを見回し、10分もしないうちに食べ終えると、またキョロキョロとしてから立ち上がり会計のところへと歩いて行きました。

そこは、ちょっと繁盛しているお店だったため、会計には3人ほどが並んでいましたが、その65歳くらいの男性は、ちょうど会計途中の方がいるにも関わらず横から割って入り、ピッタリのお金だけを支払って何も言わずに帰って行きました。

そうなんです、あと10年もすれば「団塊の世代」の方々の医療・福祉ニーズのピークを迎えるのです。

ということで、今回の記事では、団塊の世代の方々に関する情報をまとめてみます。

団塊の世代とは?

言葉の由来

まず、団塊の世代って言葉はどこからきたのでしょうか?

鉱物学の分野で、一塊(ひとかたまり)の単位で採れる鉱物のことをノジュール(nodule)といいます。この単語を日本語に訳したものが1976年に発表された、作家の堺屋太一さん著「団塊の世代」という小説のなかで、世代をあらわす言葉として使われました。これがキッカケとなって「団塊の世代」という言葉が世間に広まっていったのです。【参考:団塊の世代ガイドブック

団塊の世代っていつ?

厚生労働省は、その白書において「団塊の世代」ではなく「団塊世代」として、1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)生まれとしている 。【参考:ウィキペディア

というように、「団塊の世代」とは主に以下の3年間を指しています。

  1. 1947年(昭和22年)→2016年現在:満69歳
  2. 1948年(昭和23年)→2016年現在:満68歳
  3. 1949年(昭和24年)→2016年現在:満67歳

団塊?

団塊とは、字のごとく塊を意味しています。
というのも、この3年間の年間出生数は260万人を超えているのです。

  1. 1947年(昭和22年)生まれ:約267万人
  2. 1948年(昭和23年)生まれ:約268万人
  3. 1949年(昭和24年)生まれ:約269万人

厚生労働省より平成28年1月1日に公表された平成27年人口動態統計の年間推計によると、平成27年度の出生数は100万8000人ですから、その桁違いな数字にベビーブームとつくのもわかる気がしますよね。

人口動態

【参考:厚生労働省 平成27年人口動態統計の年間推計

この3年間に何があったの?

昭和22年からが主に団塊の世代とされていますが、その2年前である昭和20年に第二次世界大戦が終わったということが大きく関係しています。

団塊世代が生まれる前は、第二次世界大戦真っただ中だったこともあり、出産や結婚どころではなく、戦争が終わるとその反動で出生人口の大幅な増加が発生したと言われています。

で、なぜ3年間?

では、なぜ1947年から1949年までの3年間に集中したのでしょうか?

そこには刑法の改正が関係しています。

もともとは、避妊・中絶・不妊手術という行為は、一部の例外(強姦・姦通)を除き、刑法で堕胎罪となり禁止されていたのですが、1949年の刑法の改正で「経済的な理由」での中絶を容認することになったため、1950年以降の出生率が低下していったのです。

団塊の世代の特徴

団塊の世代ガイドブックより

「団塊の世代 特徴」で検索すると、けっこう角の立つものばかりなのですが、団塊の世代ガイドブックは、このように表現しています。

  1. 自分へのこだわりがある。
  2. 付和雷同しやすい。
  3. ケチな人が多い。
  4. リスクを嫌う。
  5. 特に同世代間での競争が激しい。

【参考:団塊の世代ガイドブック

そして、ここに年功序列終身雇用が加わるのですが、忘れてはいけないのが、団塊の世代は、

  1. 新しい日本を作ってきた世代
  2. 重要な働き手だった世代
  3. 日本の消費を支えてきた世代

であるということです。【参考:団塊の世代ガイドブック

東洋経済より

東洋経済のサイトは、個人的に結構好きでよく見たりしているのですが、東洋経済にもまた、団塊の世代のことを取り扱った記事がありました。

「団塊の世代が歩いた後は、ペンペン草も生えない」

昔、職場や居酒屋では、団塊世代が席を外したその後で、よくそんな言葉が交わされたものです。
「団塊世代は、いつも自己中心でわがままで独善的だ。他を圧して自分ばかり主張する。人の意見に耳を貸さない。ほとほと暑苦しい。彼らが通り抜けた後にはペンペン草も生えない――」【参考:東洋経済

団塊の世代の方全てがそうだとは思いませんし、団塊の世代でも女性にはあまり当てはまらないような感じもしますが、「団塊の世代 特徴」で検索すれば、世間の「団塊の世代」の捉え方としてはやはりこういったところが一般的なのではないでしょうか?

まとめ

私の父親もまた団塊の世代です。
といっても、1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)の間に生まれたわけではなく、多少の違いはありますが、幾つかのサイトの「団塊の世代の特徴」を見るとかなり多く当てはまっています。

一言で言えば「無神経」です。

ですので、幼いころから大嫌いでした。
もちろん、いまではその全てを受け入れていますが、「もう直らない」ということを心から納得するまでは、長い時間がかかったのは事実です。

もう過去のニュースになってしまいますが、2015年9月21日の産経ニュースでこんな記事がありました。

総務省は22年の国勢調査を基に、その後の死亡者数や出生者数などを反映して推計。65歳以上の男性は1462万人で男性全体の23.7%、女性は1921万人で女性人口の29.5%を占めた。団塊の世代の最終年に当たる昭和24年生まれの人が全員65歳以上になった。【参考:産経ニュース

高齢者に関しての興味深い話 第1章」でもお伝えしていますが、今現在で 4人に 1人が 65歳以上であり、10人に 1人は 75歳以上という世界でも類まれな超高齢化社会です。
そして、高齢者 1人を 15~64歳までの現役世代 2.4人で支えている時代です。

昔の日本とは違い、平均寿命が伸びたという反面で、独居や老々介護、介護疲れや介護鬱、虐待や殺人、介護人材不足や介護事業の経営難という言葉も度々耳にする時代でもあります。

人口的にも財政的にも高齢者でパンク寸前の日本に、次に待ち構えているのは「団塊の世代」の高齢化です。

今必要なのは、効率的で効果的な措置となりますが、今までの措置の殆どは高齢者のためのものです。
ですが、「団塊の世代」が待ち構えている日本の今の状況、人材不足が深刻化する介護業界、そして介護そのものを見直すためにも、介護をする人間だけでなく高齢者も「共存」を考えることが必要なのではないでしょうか?

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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