介護のちょっとした話 家族編

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家族 介護

介護サービスにおいて、利用者の家族は時によって、利用者本人よりも大きな影響があることがあります。

今回の記事では、普段はあまり話題になることもない「介護のちょっとした話」の家族編についてを説明していきます。

家族が来ると不穏になる

面会で施設に来る家族というのはどこの施設でもいると思われます。

そこでは介護士側と家族側で思っていることが明らかに違っているといったこともあります。

施設に来る家族の中には「ごめんね、しょっちゅう会いに来れなくて」といった気持ちで面会をされ、帰る際に「ごめんね、またすぐに来るからね」という気持ちで帰っていく方が多いように思えます。

家族が来て、帰るといったところまでが面会の一連の流れですが、現場の介護士からすると、その面会の流れというのはまだ続いています。

利用者の中には、面会を終えた後、「私はここに置いていかれるの?」「一緒に帰れないの?」と思う方もおり、家族が帰った後に不穏になったり多動になるといったことはしばし見られるので、介護士としては、利用者に対し必要以上に注意をしなければなりません。

「帰りたい」願望が強ければ、それこそ徘徊をいつまでもしているだろうし、時には感情失禁も見られます。

それだけならまだしも、他の帰宅願望の強い利用者にも伝染し、束になって「帰りたい」となると、現場としてはさすがに手に負えない状況にもなってしまいます。

特にその利用者にとって始めての施設であり、まだ来てから日も浅いのだとしたら本人が施設での生活を受け入れるまでは、そっとしておくのも時には必要なのかなとも思います。

自分に関していえば、最初の3ヶ月くらいは3日に一回くらいは母親に会いに施設に行っていたので、なんともいえないところなのですが。。

特別養護老人ホームなどであれば、利用者が「辛い」「寂しい」など思ったとしても、帰れる訳ではなく、これからは他の利用者とともに一緒に生活をしていかなければならないのです。

そして、それを受け入れるのは簡単ではありません。

実際にどんな利用者も施設に入る前と、施設で何ヶ月か経った後では、別人のように変わってしまうことも少なくはありません。

家族からの勧誘

家族からすると介護士がどう見えているのかはわかりませんが、家族によっては「○○○○」の誘いをしてくる方もたまにいたりもします。

「介護士だけで生活って結構厳しくないの?」

「よかったら私の友達で月に何百万とか稼いでる人がいるから紹介しようか?」

「一応、連絡先聞いていい?」

といった流れなってしまうと、こちらとしても「嫌です」とは簡単に言えず、教えてしまうと高額な健康ドリンクの販売の手伝いを勧められたり、講演会の誘いなどを受けたりもします。

その家族からすると、介護士に対しはグイグイと一方的に押す方が効果的と思っているのか、それこそマシンガントークの如く喋り、最終的には「じゃあ、仕事終わったら連絡してね」と断れないような展開にもっていかれることもあります。

こればかりは辞めていただきたいのが正直なところです。

介護をたいしてしてない家族

家族の中には本当に面倒な家族もそれなりに多く、介護士からすれば「こんなに頭はっきりとしているし歩けるのだから家でもう少しくらい面倒見てあげればいいのに」と思ってしまう事も時にはあったもします。(思ってしまうこと自体、よくないことなのですが。。)

それもお金があるからこその選択なのでしょうが、介護の大変さを身をもって感じていない家族の中には、介護の理想というのを異常に高く設定している方も多く、高く設定しているからこそ色々なところに問題を感じ、最終的に介護の必要性を局所的にしているようにも思えます。

実際の介護の世界では、わがままな方に対して優先的だったり、サービスを手厚くするところがあるのですが、介護士からするとそれはやはりジレンマであり、いつまでたっても自分には納得ができないことでもあります。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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