今話題の「CCRC構想」ってなんのこと?

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最近耳にするようになった「CCRC構想」ってご存じですか?
今後も増加する高齢者に対しての施策として今とても注目されています。

今回の記事では、そんな「CCRC構想」についてを簡単に説明させていただきます。

CCRC構想

CCRCは直訳すると以下のようになります。

  • Continuing:連続
  • Care:ケア
  • Retirement:退役・引退・退職
  • Community:共同社会

CCRCは、簡単に説明すると「スマートコミニティ」と呼ばれるもので、

  1. 高齢者となった方が健康なうちに地方に移り住み
  2. セカンドライフとして同じ高齢者同士で共同社会として
  3. 医療や介護を受けながら活動的に暮らす

という新しい「終の住みか」の考えです。

つまりどういうこと?

もともとは1970年過ぎからからアメリカで始まったCCRCですが、アメリカだけでなく、スウェーデンなどでも同じような取り組みが見られています。

日本では、同じような取り組みとして「地域包括ケアシステム」がありますが、「高齢者が健康なうちに地方に移り住み」という点で大きく異なっているのです。

日本版CCRC構想は、「東京圏をはじめとする高齢者が、自らの希望に応じて地方に移り住み、地域社会において健康でアクティブな生活を送るとともに、医療・介護が必要な時には継続的なケアを受けることができるような地域づくり」を目指すものである。【参考:日本版 CCRC 構想

その目的って?

日本版CCRC構想には「高齢者の希望で」とありますが、高齢者本人にとって便利な時代に家族と離れて地方に移り住むメリットが無ければ、このCCRC構想は成り立ちません。

ここからはまずCCRCの目的から見ていきます。

  1. 高齢者の希望の実現
  2. 地方へのひとの流れの推進
  3. 東京圏の高齢化問題への対応

日本版CCRC構想では、以上の3つの点がその目的としてあげられています。

地方創生も兼ねた国の構想

クローズアップ現代では、こんな記事がありました。

「高齢者を地方に移住させる」。 国が進める構想で、老後は豊かになるのでしょうか。 アメリカで広がる「CCRC」と呼ばれる高齢者のまち。  国は日本版のCCRCを「生涯活躍のまち」と名付けて、地方創生の柱としています。 石破地方創生相 「CCRC、生涯活躍のまち。 これが地方創生の大きな手段。」 自治体や企業は国からの交付金を期待して、次々と開発に乗り出しています。【参考:クローズアップ現代

高齢者の希望の実現

内閣府より公表されている「東京在住者の今後の移住に関する意向調査」(2014年8月)
によれば、東京都在住者のうち地方へ移住する予定又は移住を検討したいと考えている人は、

  • 50 代では男性 50.8%、女性 34.2%、
  • 60 代では男性 36.7%、女性 28.3%

にのぼっていることがわかっています。

また、地方は東京圏に比べて、日常生活のコストが大幅に低いという点で住みやすい環境にあります。粗い試算

【参考:日本版 CCRC 構想サ高住との比較

【参考:日本版 CCRC 構想

つまり、日本版CCRC構想は、こうした大都市の高齢者の希望を実現する取組として、大きな意義を有しているだけでなく、高齢期を「第二の人生」と位置づけ、これまで以上に健康でアクティブな生活を送りたいという希望を叶えた画期的なものなのです。

でも、今までの高齢者施設と何が違うの?

日本版CCRC構想は、入居する高齢者像についての考え方が、今までの高齢者向け施設・住宅とは大きく異なっています。
ここでは、その主な違いを比較していきます。

従来の高齢者施設等

  • 要介護状態になってからの入所・入居
  • 高齢者はあくまでもサービスの受け手として「受け身的な存在」であった。
  • 高齢者だけで居住しており、地域社会や子どもや若者などとの交流は限られている。

日本版CCRC構想

  • 高齢者は健康な段階から入居し、できる限り健康長寿を目指すことが基本とされている。
  • 地域の仕事や社会活動、生涯学習などの活動に積極的に参加する「主体的な存在」として位置付けられている。
  • 高齢者が地域社会に溶け込み、地元住民や子ども・若者など の多世代と交流・共働する「オープン型」の居住が基本とされている。

また、大きな違いのひとつとして、入居を希望する高齢者は、CCRC構想の基本理念を十分理解した上で、入居の判断を行うことが求められています。

7つの基本コンセプト

次に見ていきたいのが、日本版CCRC構想の7つの基本コンセプトです。
ここでは長くなってしまうので詳しくは説明しませんが、この7つのコンセプトを知ることでCCRC構想がより具体的に見えてくることだと思います。

  1. 東京圏をはじめ大都市の高齢者の地方移住の支援
  2. 「健康でアクティブな生活」の実現
  3. 「継続的なケア」の確保
  4. 地域社会(多世代)との共働
  5. IT活用などによる効率的なサービス提供
  6. 居住者の参画・情報公開等による透明性の高い事業運営
  7. 関連制度や「地方創生特区」等の活用による政策支援

まとめ

まだ始まったばかりのCCRCコンセプトですが、幾つものテレビで紹介されているように、高齢者たちが自分たちの役割を活かし、生き生きとしているのが分かります。

「私は昔、蕎麦屋だったから皆に蕎麦をこうして毎日食べて欲しいんだ」、「私は以前にブティックを経営していたから、こういった場所にもブティックを開きたかったの」など、まさにそれは「人生の第二ステージとも言えるのではないでしょうか?

和を大切とする日本人にとって、共同体として生活していくことはとても向いていることなのではないかとすら当然に思えてしまいます。

何よりも、それぞれが生き生きと生活しているだけではなく、健康面で安心した生活が送れるということ、地域が活気づくという点でも皆の望みを叶えたものなのではないでしょうか?

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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