訪問介護と深い関わりの「20分未満の身体介護」説明編

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訪問介護に携わっている方ならご存知かと思いますが、訪問介護では「20分未満の身体介護」という介護サービスが存在しています。

これは、平成24年の介護報酬改定により創設したサービスなのですが、訪問介護に関わらない方だと「20分で何ができるのか?」「なぜ、20分という枠組みがあるのか?」という疑問が生まれませんか?

今回の記事では、訪問介護と深い関わりのある「20分未満の身体介護」についてを、厚生労働省の資料をもとに説明させていただきます。

【参考:厚生労働省 短時間の身体介護の提供状況
【参考:厚生労働省 訪問介護の報酬・基準について
【参考:厚生労働省 平成27年度介護報酬改定の概要
【参考:厚生労働省 在宅サービスについて

20分未満の身体介護

何かしらかの介護サービスに関わっている方なら、20分未満という介護サービスのために訪問をするというのは、とても効率の悪いことに思えますし、20分では大して何もできないように思えてしまいます。

この疑問に対しては、厚生労働省より公表されている「訪問介護サービスにおける短時間の身体介護の提供状況に関する調査研究事業」より、「20分未満の身体介護の利用者の特徴」を見ていただくのが早いかもしれません。

20分未満の身体介護の利用者の特徴

厚生労働省より公表されている「訪問介護サービスにおける短時間の身体介護の提供状況に関する調査研究事業」の調査結果概要にある「20分未満の身体介護の利用者の特徴」には以下の3つがあげられています。

  1. 要介護4~5が60.9%を占め、重度者の割合が高い。住居は「外部サービス利用型」が46.5%、「サービス付高齢者向け住宅等」が22.6%と多く、「持家」は12.2%。 「早朝・夜間のみ」に20分未満の身体介護を利用している人が48.3%と多い。
  2. 事業者への効果は、「先を見越した迅速な対応ができるようになった」「業務効率が高まった(シフト作成等)」など。
  3. 利用者への効果は、「家族の負担軽減につながった」「本人・家族の安心感が高まった」「1日の生活リズムが整った」など。

【参考:厚生労働省 短時間の身体介護の提供状況

これらの特徴からもわかるように「20分未満の身体介護」は、需要と供給が適したバランスを取るための必然的な枠組みだったのではないでしょうか?

「20分未満の身体介護」の現在までの流れ

次に「20分未満の身体介護」の創設から現在までの流れを簡単に見ていきたいと思います。

平成24年度報酬改定前

「20分未満の身体介護」という区分は、平成24年度の介護報酬改定まではできておらず、平成24年度の介護報酬改定で見直されて初めて創設されました。

24年前

【参考:厚生労働省 在宅サービスについて

ちなみに、その時の「想定されるサービス」は、おむつ交換・体位交換・水分補給等、1日のうち定期的に発生する短時間の身体介護 とされていました。

平成24年度報酬改定後

平成24年の介護報酬改定により創設した「20分未満の身体介護」ですが、平成24年3月13日に厚生労働大臣より定められた基準では以下のようになっていました。

身体介護

【参考:厚生労働省 訪問介護の報酬・基準について

平成27年度介護報酬改定

平成27年の介護報酬改定で、「20分未満の身体介護」は大きく変わりました。

変更となった大きなポイントは、主に以下の3つです。

  1. 通常の訪問については、全ての訪問介護事業所において、要介護度に関わらず算定できる。
  2. 頻回の訪問については、当該訪問介護事業所が定期巡回・随時対応型訪問記顎看護を行う場合等に算定できる。
  3. 日中と夜間・深夜・早朝を算定要件を共通として上で、算定対象者を見直し、要介護1及び2の利用者については、認知症等により、短時間の身体介護が定期的に必要と認められる場合には算定を可能とする。

通常

頻回の介護

【参考:厚生労働省 平成27年度介護報酬改定の概要

まとめ

今回はちょっと短めの記事となりましたが、「20分未満の身体介護」が求めている側、提供する側の双方にとって大切なサービスであるということを改めて知るきっかけになりました。

私は研修で一度だけ訪問介護に携わったことがあります。
その後、同じ訪問系で訪問入浴の仕事をしました。

どちらも似ているとことがあると思いますが、もっとも大きな共通点は「利用者の家で行うサービス」ということです。

施設などと違い、トイレやお風呂といった介護に関わる場所が、介護のために作られているわけではなく、ごく普通のじたくであるため「介護のしずらさ」は常に感じることだと思います。

ですが、やはりいつまでもニーズのある介護サービスであり、大切な仕事です。

次回は、「20分未満の身体介護」に関するデータのまとめを説明させていただきます。

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kumo

他も見てみたいという気持ちから特養、有料、ショート、デイ、訪問入浴で働いてきました。 特養では介護職として、デイサービスでは立ち上げから運営、そして現在は都内の施設で現場もこなす生活相談員として働いています。 自分の家族介護と介護士としての介護の経験が少しでも介護に悩む方の力になれたらと願っています。
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